お手製の大麻入りクッキーを12歳・13歳に提供 61歳女
- 国際
- 2017年5月14日
英リンカーンシャー州北東部にあるクリーソープスに住むレズリー・コリンズ(61歳)は美術学位を持つ名の知れた美術家で、過去に刑務所の服役囚らに美術を教えたこともある。
そんな彼女は昨年10月8日の午後8時半頃、グリムズビーにあるパブ「The Corporation Arms」でトイレ使用のために立ち寄った10代前半の少女2人と知り合った。そして「私は学校の給食給仕人なの。あんたたちのおばあちゃんだよ」と言い、バッグにあった大麻入りクッキーを差し出したのだ。
少女らは一緒に遊んでいた少年2人と共にパブの建物の後ろでクッキーを食べたが、少女の1人はクッキーを半分ほど食べた後、眩暈がして吐き気を催したため、病院に搬送された。もう1人の少女は一口ほど齧りすぐに吐き捨てたが、震えるような感覚があったという。
このグループは13歳が3人と12歳は1人といった10代前半の子供たちで、2人の少年も少女同様に大麻入りクッキーを食べた。少年らに異常はみられなかったが、後の尿検査では大麻が検出されている。
大麻入りクッキーを与えたコリンズは、警察で「酔っ払っていたので自分が何をしたのか覚えていない」と述べたものの、「馬鹿なことをしてしまった。本当に申し訳ない」と裁判では謝罪し、反省した姿を見せた。
コリンズの自宅からは少量の大麻が見つかっており、袋に入った大麻入りクッキーはゴミ箱に捨てられていたという。
弁護人によると、コリンズは精神疾患とうつを患っていたために大麻で気分を紛らわせていたようで、大麻入りクッキーをまとめて焼いてはそれを自分で食べていたという。周りには「大麻入りのクッキーを焼く『クッキー・レディ』」として知られていたが、今回のように誰かに渡したこともなく、まして見知らぬ誰かを陥れようとしたこともないと、裁判ではコリンズを弁護したが「これで被告のキャリアが台無しになったことは事実」と述べた。
判事は「被告は酔っていなければこのような行動には出なかっただろう。しかしあまりにも無責任すぎる行動だ」として、コリンズには執行猶予付き6か月の判決と10日間のリハビリ治療が言い渡された。
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