長崎市中心部で浸水 大潮と「あびき」重なり JRも一時運行見合わせ
- 事件・事故
- 2019年3月22日
21日午後8時半ごろ、長崎市中心部の沿岸部が広範囲に浸水し、道路や一部の店舗に海水があふれて110番や119番が相次ぎ、一時騒然となった。人的被害や建物被害は確認されていないが、JR九州が列車の運行を一時見合わせた。大潮と「あびき」という現象が重なったのが原因とみられる。
◇気圧変化で海面が急上昇
長崎市消防局などによると、午後8時半ごろ、長崎港に流れ込む浦上川や銅座川の周辺市街地などで、数キロの範囲にわたって道路が冠水。同市宝町のJR長崎線の下を通る道路(アンダーパス)は約30センチ浸水して一時通行止めとなった。同線の浦上駅―長崎駅間も安全確認のため列車の運行を一時見合わせた。
一部店舗から店の床下などが浸水したとの通報があったが、大きな被害は確認されていない。中心部の洋菓子店で働く50代の女性は「突然、道路に水が流れてきて驚いた。店の一部にも水が入ってきた。潮っぽいにおいがした」と話していた。
長崎地方気象台によると、21日は大潮で、長崎港は午後8時35分に満潮を迎えた。さらに長崎などの九州西岸でこの時期に起きやすい、気圧変化で海面が急上昇する「あびき」も発生し、浸水が起きたとみられる。
一言コメント
これは防ぎようがない。
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