東証、最上位「プレミアム」市場を創設 1部の上場・降格基準を厳格化
- 企業・経済
- 2019年3月16日
◇2部とジャスダックは統合し「スタンダード」市場に
東京証券取引所は、東証1部の上場・降格基準を厳格化し、日本経済をけん引する「プレミアム」市場と位置付ける改革案を固めた。中堅・新興企業向け3市場のうち、東証2部とジャスダックは統合して一般の上場企業が所属する「スタンダード」市場とする。
東証改革を議論している「市場構造の在り方等に関する懇談会」(座長・神田秀樹学習院大院教授)が近くまとめる報告書に盛り込む。東証は月内に公表する予定。その後、上場・降格の目安となる時価総額の基準や移行手順を詰める。
東証には現在、1部▽2部▽ジャスダック▽マザーズ――の4市場がある。これを「プレミアム」「スタンダード」、マザーズの役割を引き継ぐ新興企業向けの3市場へ再編する。
1部に直接上場する基準は、リーマン・ショック後の2012年に「推定時価総額500億円以上」から「250億円以上」に引き下げられた。2部とマザーズから内部昇格する場合は「40億円以上」と低い。このため、1部に規模が小さい企業と大企業が混在し、最上位市場としての位置付けが曖昧になっていた。
報告書は、最上位市場への上場基準を引き上げ、直接上場と昇格の基準を同じにするよう提言。降格の基準(現在は20億円)も厳しくし、1部企業の数を事実上絞り込むよう求める。新興企業向け市場については、上場から一定期間後、経営が安定した時点でスタンダード市場に移ることも盛り込む。
一言コメント
東証一部の數が多すぎるとは思っていた。
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