日清食品は4日、世界初とされるインスタントラーメン「チキンラーメン」の2018年度の売り上げが過去最高になったと発表した。個別商品の売上額は公表していないが、これまで最高だった03年度の記録を今月1日に抜き、15年ぶりに更新したという。

チキンラーメンは日清食品創業者の安藤百福(ももふく)氏が開発し、1958年8月に発売。昨年、60周年を迎えた。安藤氏と妻の仁子(まさこ)さんをモデルにした連続テレビ小説「まんぷく」(NHK)が昨秋から放映され、インスタントラーメン開発の苦労話が再び脚光を浴びている。

日清は、高齢者をターゲットに一昨年売り出した「お椀(わん)で食べるチキンラーメン 3食パック」の人気が売り上げを支えたとする。通常は85グラムの麺の量を半分以下の30グラムにした。袋麺は鍋でゆでてから器に移すことが主流だが、お椀に麺とスープを入れて湯を注ぐだけの手軽さが受けているという。