厳しすぎ?USJのチケットの転売、キャンセル禁止…消費者団体が改善求める
- 企業・経済
- 2019年2月7日
大阪だけでなく日本を代表する観光地に成長した「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」この人気のテーマパークに対し改善を求めるある声があがっています。
それは…。
『チケットの転売やキャンセルを認めて!』
【消費者支援機構関西 村上博一弁護士】
「(消費者が)複数購入したチケットを解約したいという形で申し入れをしていたんですけど、対応をしてもらえなかった。複数購入がなぜ生じるのかと言うと、USJのチケットの購入方式が難しいのでこれは起こりうる問題」
戸惑う客の声を受けて、改善を求めているのは、消費者団体の「消費者支援機構関西」です。
USJのチケットは、「入場券」だけでなくアトラクションの待ち時間を短くする「エクスプレス・パス」など10種類以上。
公式サイトで行きたい日付を指定して購入しますが、例え間違って買ってしまった場合でも原則、転売やキャンセルが禁止されているのです。
【消費者支援機構関西 村上博一弁護士】
「買い間違えた消費者が悪いというのは、それはおかしいんじゃないか」
消費者団体は、去年12月、USJに対し転売やキャンセルが出来ない規定は、消費者の利益を一方的に害しているとして変更するように求めました。
これに対しUSJは1月、「貴法人のご要望に応じることはできかねます」と回答、この申し入れを拒否したのです。
【ユーエスジェイの執行役員(2015年当時)】
「転売サイトで(定価の)何倍もの値段で弊社のチケットが売られていて」
USJが4年前、転売やキャンセルを禁止したのは悪質な転売業者が、横行したためです。その結果、転売サイトで年間10億円に上った取引量が100分の1にまで激減しました。
チケットのキャンセルと転売を禁止するこのルールについて、利用者は…
(『キャンセル禁止』について利用者は…)
「少し厳しすぎるのかなという気もしますね、けっこう安い買い物ではないので、気持ち的に(お金が)返ってきてほしいなみたいなのはありますよね」
「本当に子どもはいつ熱出すか分からないし、キャンセルはさせてあげる方が私はいいと思いますね」
「数日前とか期限を決めてキャンセルできればいいかなと思います」
「旅館とかご飯屋さんとかも何日か前だったら(お金が)返ってきたりするので、同じように返ってきてもいいのかなと思います」
「確かに何割か取られるのは仕方ないと思いますけど、100%返ってこないのは厳しすぎるかなというのはありますね」
Q:『転売禁止』については?
「USJだけじゃなくて、他のライブとかの転売とかも問題になってたりするので、しょうがないんじゃないかなと思います」
「定価とか定価以下、友達にちょっと安く譲るとかだったらいいんじゃないかなと思いますけどね」
「ユニバーサルで運営しているちゃんとしたサイトがあれば、特に問題はないんじゃないかなと」
こうした利用者の声を受けて、消費者団体はUSJに対し、具体的な改善点を提示しています。
【消費者支援機構関西 村上博一弁護士】
「一般的にはキャンセルについては、たとえば買い間違えが分かった後、一定の期間だったらキャンセルを認めるという制度・システムは可能だと思いますし、転売につきましても、転売サイトを独自に設けられれば、定価での転売を制度的に確保することはできますし」
消費者団体は改善が見られなければ、提訴に踏み切る姿勢も示していて、今後、USJがどのような対応を取るかが注目されます。
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