大手銀行 市場の混乱が収益を押し下げ 18年4~12月期決算
- 企業・経済
- 2019年2月5日
5大銀行グループの2018年4~12月期決算が4日、出そろった。連結最終(当期)利益は3グループが減益となり、5グループの合計は前年同期比5・4%減の2兆1955億円だった。日経平均株価が昨年末に急落するなど、金融市場の混乱が収益を押し下げた。
18年中間(4~9月期)決算では、5グループいずれも最終増益を確保していたが、その後の3カ月で減速した形だ。みずほフィナンシャルグループ(FG)は、株式や上場投資信託(ETF)の運用益が大幅に減ったことが響き、最終利益が13・8%減の4099億円に落ち込んだ。りそなホールディングス(HD)も32・6%減の1411億円と大幅な最終減益。米国の金利上昇(債券価格は下落)に伴う債券の売却損や株安が利益を277億円押し下げた。
三井住友FGは、ETFなどの取引利益の減少や資産運用ビジネスが低調で、最終利益は1・6%減。三菱UFJFGは1・0%の最終増益を確保したものの、本業のもうけを示す業務純益は投資信託の売却損などが響き、12・1%減だった。三井住友トラストHDは子会社の資産運用ビジネスが好調で、9・4%の最終増益を確保した。
一言コメント
融資で儲ける時代ではなくなった。
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