西日本を中心とする記録的な豪雨の影響は、企業活動にも広がっている。マツダは9、10の両日、本社工場(広島県府中町)、防府工場(山口県防府市)の操業を停止する。ダイハツ工業(大阪府池田市)も本社工場(同)など4工場で9日昼の稼働見合わせを決めた。大手スーパーやコンビニエンスストアは一部店舗が休業し、宅配業者は一部地域で配達や集荷作業を取りやめた。
マツダの2工場は、7日の操業も停止しており、物流網や交通機関の状況を踏まえて再開時期を探る予定だ。ダイハツは部品供給が滞っているとして、本社工場のほか滋賀第2(滋賀県竜王町)、京都(京都府大山崎町)、ダイハツ九州大分(大分県中津市)の各工場の稼働を見合わせる。「人的、設備などの被害はない」としており、9日夜の稼働は改めて判断する。
流通大手イオンは、8日午後2時時点で、グループのスーパーやコンビニエンスストア計9店が休業。このうちイオン小郡ショッピングセンター(福岡県小郡市)では駐車場が冠水し、店内にも水が流れ込んだ。イオン傘下で岡山県を中心にスーパーを展開する山陽マルナカ(岡山市)は7日に休業した店舗を一部再開したが、道路の通行止めのため品物の配送が遅延しているという。
大手コンビニでは8日午後3時時点で、セブン-イレブンが岡山県を中心に17店で休業。避難指示が出たり周辺の道路が通行不能になったりしたほか、一部の店舗は浸水した。ローソンは午前9時時点で31店が休業を余儀なくされている。
【時事通信社】
コンビニ・スーパーでも品薄状態のところがあった。
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