東京ディズニーリゾート悩ませる混雑 開園35周年で集客期待も…緩和策は限界?
- 企業・経済
- 2018年4月11日
東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)を運営するオリエンタルランドは10日、開園35周年を迎える15日から始める記念パレードなどを事前公開した。オリエンタルランドにとって節目の「周年イベント」は集客増が見込める絶好の機会だが、数年前に入場者の増加が顧客満足度の低下につながったこともあり、混雑の緩和策に頭を悩ませている。
開園35周年の記念イベント「Happiest Celebration!」の一番の目玉は、5年ぶりに一新された東京ディズニーランド(TDL)の昼のパレード「ドリーミング・アップ!」だ。事前公開でも、浮遊感と重厚感を強調したフロートに乗ったミッキーマウスなどのキャラクターが手を振ると、パレードの沿道の入場者もさかんに手を振り返していた。
このほか、TDLでは昭和58年の開園時からのアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」をリニューアルし、「小さな世界」を合唱する人形にディズニーキャラクターを追加。東京ディズニーシー(TDS)でも新しい船上ショー「ハピエストセレブレーション・オン・ザ・シー」が人気を集めそうだ。
これまでも「周年イベント」の際は“新規もの”目当てのリピーターが多く集まる傾向があり、30周年の平成25年度には前年度より約380万人多い約3130万人が来園。開園初年度の3倍超にあたる人出となった。今回の35周年でも入場者増が見込まれる。
TDRは13年9月のTDS開園で集客力が上がり、25年度以降は入場者数が3千万人超で推移する一方、混雑で顧客満足度は低下。26年度から3年連続の入場料値上げなどの影響で入場者数は抑えられたが、それも限界に近づきつつある。
オリエンタルランドは32年春、TDLに映画「美女と野獣」のエリアなどを新設する計画。混雑緩和策の一環として隣接地での「第3のテーマパーク」建設も検討中だが、それまではお土産を購入できる新たなスマートフォンアプリの導入などによる利便性向上で満足度を維持したい考えだ。
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完全予約制にするしかない!
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