「まるで刑務所」、銃乱射の米高校、厳戒態勢の春休み明け
- 国際
- 2018年4月3日
銃乱射事件で生徒など17人の死者を出した米フロリダ州パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で、2日から春休みが明けて生徒たちが学校に戻ってくる。
銃乱射事件の発生から6週間、全米に広がった「命のための行進」から1週間あまり。事件の再発防止のため厳戒態勢が敷かれた同校は、もはや普通の学校ではなくなった。まるで刑務所の中で勉強しているみたい、と漏らす生徒もいる。
2日以降、同校の生徒が校内に持ち込めるのは、新しく寄贈された透明なバックパックのみ。新しい学生証を常時身に着けることも義務付けられる。
校内を巡回する警官の数も増え、生徒は限られた入り口からしか校内に入れない。
学校区では、同校の入り口に金属探知機を導入するかどうかについて検討している。タイ・トンプソン校長から保護者に宛てた3月30日の手紙によれば、まだ探知機は導入されていない。
3年生のイザベル・ロビンソンさん(17)は、「まるで罰を受けているみたい」「学校へ行くたびに何もかも検査されて、まるで刑務所」と不満を漏らした。
同校は銃乱射事件から2週間後に再開されたが、この時点でトンプソン校長は、かばんを持ってくる必要はない、学業ではなく心を癒やすことに専念してほしいと呼びかけていた。
授業が再開されるが、必要に応じて生徒たちの精神面のサポートも続ける方針。
新しい安全対策措置は、同校で先月、規定違反が相次いだことを受けて導入された。副保安官は、校内に止めたパトカーの中で居眠りしているのが見つかって停職処分となった。生徒2人は学校に武器を持ち込んで摘発され、1人はソーシャルメディア上の脅迫で摘発されている。銃乱射事件の容疑者の弟も、キャンパス内でスケートボードをしていたところを見つかって逮捕された。
銃撃事件の現場になった学校にだけ厳戒態勢敷いても、意味がないだろう。
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