<富士山>世界遺産センター開館 周辺の自然文化触れる
- 政治・経済
- 2017年12月24日
静岡県富士山世界遺産センター(富士宮市宮町、遠山敦子館長)が23日オープンし、初日の来館者は約3200人に上った。周辺にある世界遺産の構成資産となっている富士山本宮浅間大社の公園などでは、市がオープン記念祭を開き、家族連れなどでにぎわった。
開館前には、175人が列を作った。開館となる午前9時の5秒前に職員がカウントダウンを始めオープンを告げると、大きな拍手が湧いた。先着100人に、お祝いの紅白もちが手渡された。
一番乗りしたのは市内の会社員、安藤純一さん(48)。「一番に入りたかった。観光客などが増え、地元が潤うといいですね」。市内の高校2年、山本晃瑠(ひかる)さん(16)は「センターができてよかった。富士山や富士宮の良さを発信してほしい」と話した。
来館者はこの後、スロープを登り富士登山を疑似体験し、展示パネルや映像シアターで富士山の成り立ちや自然、文化に触れた。展望ホールからは、この日も本物の富士山がすそ野からくっきり。東京都内から夫婦で訪れた主婦、原田直美さん(57)は「富士山は本当に大きい。見られてよかった。施設のデザインもマッチして素晴らしい」と語った。
遠山館長は「富士山の魅力は奥深いので、新しい発見もあるでしょう。十分に味わい、関心をますます高めてください」と話した。センターは年内28日まで開館し、年明け1日から通常営業する。
記念祭の会場には出店が並び、ステージでは市地域女性連絡会の紙芝居や星陵高校の生徒らの書道パフォーマンスなどが披露された。須藤秀忠市長は「センターの開館を祝い、世界遺産にふさわしいまちづくりを進めたい」と述べた。24日も市内の6商店街がイベントを開催する。【高橋秀郎】
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富士山のますますの発展をお祈りします。
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