備蓄米放出の効果見られず、5キロあたり昨年の倍の4220円…16週連続の値上がり
- 政治・経済
- 2025年4月29日
農林水産省は28日、4月14~20日にスーパーで販売されたコメ5キロ・グラムあたりの平均価格が前週より3円高い4220円だったと発表した。伸びは小幅なものの16週連続の値上がりで、前年同期(2088円)の2倍の水準が続いており、米価は高止まりしている。
農水省は全国約1000店のスーパーの購入データをもとに平均販売価格を発表している。コメの価格は昨夏から上昇傾向にあり、今年3月にはデータの集計を始めた2022年3月以降で初めて4000円台をつけた。
農水省はコメの流通の円滑化に向け、3月に政府備蓄米の入札を2回実施し、計21万トンを順次放出している。さらに4月23~25日に追加で10万トンの入札を行い、7月ごろまで備蓄米を毎月放出する方針だ。
農林水産省
ただ、備蓄米の流通には時間がかかっており、今のところ価格下落効果はみられていない。備蓄米全体の94%にあたる約20万トンを落札した全国農業協同組合連合会(JA全農)が卸売業者に出荷したのは、24日時点で24%(4万7000トン)にとどまった。全量を売り渡すのは早くても6月以降になる見通しだ。
読売新聞より転用

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