警察手帳見せ 逮捕されるかも 不安あおり入金…劇場型詐欺に注意【岩手】

岩手県盛岡市の男性が警察官や検事を名乗る男に50万円をだまし取られる特殊詐欺が発生しました。警察手帳などを使ったその巧妙な手口とは。
「犯人グループのお金数百万円があなた名義のインターネットバンク口座に入金されている」 8日、盛岡市内に住む30代の男性の携帯電話に、大阪府警の刑事を名乗る男から電話がありました。
男は、LINEのビデオ通話に男性を誘導すると警察手帳を見せながら「オレオレ詐欺の主犯があなた名義の口座に入金していて、あなたが訴えられている。資金調査が必要だ」
この後、大阪地方検察庁の検事を名乗る男が電話に出て身分証明書を示すと「調査を終えないとあなたは逮捕される」「指定する口座に入金すれば、調査後、15分ぐらいで返金する」と言いました。
男性は、無実を証明するため、コンビニエンスストアのATMからおよそ50万円を振り込みましたが、その後、不審に思い、大阪府警に電話で確認したところ、詐欺であることが判明しました。
県内では去年23件の特殊詐欺の被害が発生していて、このうち8割が警察官を名乗ってだましていました。
盛岡西警察署生活安全課の後藤秀樹課長は、「警察官がLINE電話やビデオ通話で連絡することやLINEで警察手帳や逮捕状を見せることはない」として「少しで怪しいと感じた時はすぐに警察に相談してほしいと」と注意を呼びかけています。
IAT岩手朝日テレビより転用
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