負債総額約4億円 アルパジョンが破産申請準備/八戸
- 政治・経済
- 2025年4月2日
収益悪化で事業継続が困難となり、青森地裁八戸支部に破産を申請する八戸市の菓子製造業「アルパジョン」(松坂和治社長)について、グループ会社を含めた負債総額が約4億円に上ることが1日、分かった。原材料の価格高騰に加え、大手全国チェーンの出店攻勢により、赤字の状態が続いていた。事後処理は橋本薫弁護士(同市)に一任し、申請の準備を進める。
橋本弁護士によると、負債額はアルパジョンが約2億6600万円、グループ会社の「郷アルパジョン」が約1億3300万円。3月31日に同市下長、湊高台などの店舗を閉店し、解雇された従業員は46人。
松坂社長は同日の取材に「破産を申請した」としていたが、橋本弁護士は「4月中旬ごろに破産申し立てを行う」と説明。申し立て後、工場や各店舗、設備などを任意売却する手続きに入る。看板商品の「朝の八甲田」については「何らかの形で復活させたいという意向がある」と述べた。
民間信用調査会社の帝国データバンク八戸支店と東京商工リサーチ八戸支店によると、1992年創業のアルパジョンは94年10月に法人化。各種ケーキをはじめ、焼き菓子、生菓子などを数多く取りそろえ、「朝の八甲田」は海外に輸出されるなど人気を集めた。
八戸市に3店舗、青森市に1店舗を構え、2005年に「朝の八甲田」などの製造工場として郷アルパジョンを設立。首都圏にも複数店舗を展開し、ピーク時の12年9月期には3億6200万円の売上高を計上した。 その後、新型コロナウイルス禍もあって21年3月期は2億1千万円台に低下。収束後は売り上げが回復したが、高騰を続ける原材料や資材価格、人件費の負担増大から厳しい資金繰りを強いられていた。
アルパジョンの事業停止を受け、八戸公共職業安定所は今月中に、解雇された従業員を対象に離職や再就職に関する説明会を開く方針。菓子製造販売業界の求人状況を確認し、企業向けの説明会も検討している。
デーリー東北新聞社より転用
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