Ado、デビュー5年間の成長を実感「いろんな感情と向き合う機会が増えた」4月にベストアルバム発売
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- 2025年3月26日
歌い手のAdoが、デビュー5周年を記念した初のベストアルバム「Adoのベストアドバム」を4月9日にリリースする。このほどスポーツ報知などの取材に応じ、この5年間の歩みや、4月末からスタートする2度目の世界ツアーへの抱負を語った。
2020年10月、「うっせぇわ」で衝撃のデビューを飾ったAdo。「もう5周年ということで、5年も経ってしまったのかと…」と感慨深げに振り返りつつ「5年というのはまだまだの数字かもしれませんが、活動を続けさせてもらえて、たくさんの皆様にAdoというものを知っていただけている今に、本当に感謝をお伝えしたいです」と謙虚に話す。
デビュー当時は17歳。5年間で感じた成長や変化について「考え方はやはり結構5年間の中で変わってきた部分が大きいと思います。自分の活動や、自分自身のことを客観視することが増えました」と明かす。「視野が広がり、自分自身のことだけでなくファンの皆様や周りの支えてくださるスタッフの皆様のご意見を踏まえた上で、自分自身の歌の活動と向き合ったりする機会もここ最近は多くなってきましたので、以前よりは落ち着いた部分も心境としては増えてきた」と俯瞰(ふかん)した見え方ができるようになった。
技術的な面でも進化を実感している。「単純にライブパフォーマンスが成長したかな、という部分はあります。当初は自分の中でたどたどしい部分や、まだちょっとぎこちないなという部分もあった」と振り返るが「今となってはものすごくありがたいことに、たくさんのライブをさせていただけて、場数を通して成長した部分がやはりすごく大きい」と語る。「逆に昔のライブ映像を見た時にしか感じられない幼さ、自分の未熟な部分が見えて、ファンの皆様にとっては成長の姿が楽しめる部分じゃないかな」とデビュー当初の必死だった自分もまぶしく感じている。
5年間の思い出について尋ねると「たくさんの思い出がありますが、特に自分の中で印象深い出来事は、2022年に行ったさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブは、やはり外せないものかなと思います」と明かす。「自分の一番の夢でもあったさいたまスーパーアリーナでのライブが叶ったという、自分自身の人生にも大きな影響が大きく影響された1日でしたので、メジャーデビューしてからの思い出の中でもすごく印象深く残っております」と振り返った。
初のベストアルバムは2枚組40曲が収められており、最新曲の「わたしに花束」、「ロックスター」も収録されている。「『わたしに花束』は、朝の出勤前や学校に行く前など、頑張りたい時に聴いていただきたいような、たくさんの皆様の背中を押してくれるような元気にあふれた素敵な一曲。『ロックスター』はすごくライブ映えがするような、聴いていてものすごく心が燃えたぎるような、かっこいい楽曲の一つなんじゃないかなと思っておりますので、私自身もいつか『ロックスター』をライブでやることをとても楽しみにしております」と語る。
4月からは世界33都市をめぐる日本人アーティスト最大規模のワールドツアー「Hibana」をスタートさせる。「私自身はものすごく楽しみな気持ちでいっぱいですし、この公演の中で、日本人の歌い手、アーティストとして、世界の皆様に日本の魅力や日本の文化、日本の音楽としての強さを伝える。『Hibana』というタイトルのように、小さい火が大きな火への一つのきっかけになるようなそんな世界ツアーにできたらいいなと思っております」と意気込んだ。
世界ツアーで楽しみにしていることについて「以前は訪れなかった新しい国、地域に足を運ぶということが楽しみ。本当に、絵本や映画や教科書でしか見てこなかったような風景を、この目で見られるという喜びがありますので、純粋に楽しみにしております」と心躍らせる。
前回のツアーでは観光にも出かけたという。「パリではサント・シャペルに行ったあと、歩いてセーヌ川を見た後に、ルーブル美術館を見に行って、パリの凱旋門があるまっすぐな大通りまで歩きまして…。ココ・シャネルを尊敬しておりますので、シャネルの本店に足を運んで憧れのシャネルの階段などを目にしました。凱旋門の頂上まで階段を上って、ツアー中なのに4万歩ぐらい歩いて楽しみました」とアクティブな一面も明かした。
目にするもの、耳にするものすべてを力に変えて、歌い手としてのパフォーマンスをより深めることに向き合ってきた。「メジャーデビューする前ですとか、当初あたりはやはり、自分の歌を聴いてもらいたい、自分というものを見てもらいたいという承認的な部分が強く、感情そのままみたいな部分が大きかった」というが「ここ最近はやはりいろんな歌を歌わせていただくにつれて、気持ちの寄り添い方ですとか、より自分の人生観を振り返ることですとか、いろんな経験をしていろんな感情と向き合う機会が増えた。今はいろんな歌を歌えるようになりたいという気持ちがあります」と表現への欲求にもっと広がりが出てきたという。
「バラードしかり、それこそ最近で言うと『エルフ』という楽曲は、やっぱりAdoの活動の中でもより幅広い世代の皆様に楽しんでいただけるような楽曲、歌い方になっていると思います。そして、日本語だけでなくいろんな言語で歌を歌ってみたいという気持ちが高まってきました」。ワールドツアーを通して、またAdoの新たな表現が見つかるかもしれない。
挑戦を続けるAdoに、掲げる未来について尋ねると「明確な目標という点ですと、やはりグラミー賞を取るということがAdoとしての目標」と言い切った。「そして『Hibana』以上の世界ツアーをいずれはやりたい、というのが今の目標、夢です」。歩みを止めないAdoが行き着く景色は、とどまるところを知らない。
スポーツ報知より転用
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