ウィスコンシン州最高裁判事選 トランプ氏「本当に重大」
- 国際
- 2025年3月25日
【AFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領は23日、ウィスコンシン州最高裁判事の空席を争う選挙で共和党候補への支持を強調した。
ウィスコンシン州最高裁判事選では、共和党が支持する保守派のブラッド・シメル氏と、民主党が支持するスーザン・クロフォード氏が議席を争っている。トランプ氏の盟友であるイーロン・マスク氏が設立し、多額の献金を行っている「アメリカPAC(特別政治活動委員会)」も、シメル氏支持を打ち出している。
自身の政策を阻む判事たちを「党派的」と非難してきたトランプ氏は、SNS「トゥルース・ソーシャル」でシメル氏への支持を呼び掛け、「本当に重大かつ重要」な選挙であり、「わが国の未来に大きな影響を与え得る」と投稿した。
また、トランプ氏はクロフォード氏について、2024年大統領選で対決したカマラ・ハリス前副大統領に対する呼び方を想起させる「急進左派の民主党員」という表現を使用。クロフォード氏は「われわれが遠くへ追放した凶悪な犯罪者をわが国に呼び戻そうとしており、女性のスポーツ競技に男性を参加させ、国境を開放しようと執着している」と主張した。
ウィスコンシン州最高裁判事選 トランプ氏「本当に重大」© (c)Brendan SMIALOWSKI/AFP
4月1日に行われる同選挙は、ウィスコンシン州最高裁における左右の勢力バランスを決定するもので、女性の人工妊娠中絶の権利や、来年行われる米中間選挙の投票ルールといった問題に大きな影響を与えるとみられている。
トランプ氏は就任から2か月の間に、連邦政府の歳出の大幅削減、政敵への攻撃、従来の外交方針からの大転換など、前例のない施策を次々と打ち出しており、ウィスコンシン州最高裁判事選挙はその影響力の試金石とみなされている。
トランプ氏の最高顧問を務めるマスク氏は20日、ウィスコンシン州の有権者に対し、「活動家判事」に反対する嘆願書に署名すれば現金を提供すると宣伝した。(c)AFP
【翻訳編集】AFPBB News
AFPBB Newsより転用

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