中野サンプラザ跡地の再開発、野村不動産などと協定解除を表明…区長「提案は十分でない」
- 政治・経済
- 2025年3月13日
中野サンプラザ(東京都中野区、2023年7月閉館)跡地の再開発事業を巡り、中野区は11日、事業予定者の野村不動産などに基本協定の解除を申し入れる方針を正式に表明した。事業として成り立つか不透明な点や、審査を経た当初案からの大幅な変更などを理由に挙げた。解除されれば新たな事業者を選び直すことになり、2029年度としていた新たな施設の完成時期は見通せなくなった。
跡地の再開発が白紙に戻る見込みとなった「中野サンプラザ」(東京都中野区で)© 読売新聞
11日の区議会委員会で区幹部が方針を表明した。それによると、区は、2月末に示された変更案について野村不動産などが「事業の成立性を担保できるものではない」と説明している点を問題視した。また、ビルがツインタワーとなるなど、外部有識者の審査を経て採用された当初案から大幅に変わり、審査に応募した他の事業者との公平性を損なうと判断した。
区は今月末に方針を野村不動産などに通知し、4月以降、協定解除の協議を始める。解除後、再開発の手法や事業者の再公募などを検討するという。
酒井直人区長は11日、「100年先も中野区の顔として愛され親しまれる施設ができるよう取り組んできた。(野村不動産などの)提案は必ずしも十分ではない」とコメントを発表した。
読売新聞より転用

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