《証拠入手》「総額約1500万円」東大教授が銀座クラブなどで高額接待「贈収賄に該当」か 共同研究者が告発「距離を縮めたい、と言われ…」
東京大学が設ける産学協同の「社会連携講座」を巡り、60代の東大大学院教授らが、民間団体の代表者から、一度に数十万円に達する高額の接待を繰り返し受けていたことが「 週刊文春 」の取材で分かった。
接待した側の共同研究者が「総額1500万円程度に上る」として、「週刊文春」に領収書、やり取りの記録などを提示し告発した。
東京大学 ©時事通信社© 文春オンライン
講座は2023年に設置され、テーマは「カンナビジオール」という大麻草由来の成分だ。東京大学大学院医学系研究科の教授と、特任准教授が参加。民間側からは一般社団法人「日本化粧品協会」などが参加した。
高級飲食店で食事、銀座のクラブでの接待が恒例に
だが、共同研究が順調に進む傍ら、その裏では異常な額の接待が繰り返されていた。協会の代表理事が言う。
「『密に連携して、お互いの距離を縮めたい』などと言われ、月2回ほどの接待を約1年半の間、続けてしまいました。先生たちと高級飲食店で食事後、ホステスのいる銀座のクラブで接待すると、先生方がハマって、恒例になった。いずれも支払いは僕でした」
代表理事が示した領収書によれば、例えば23年5月24日、銀座のクラブで45万円を支払い。更に同年7月3日はレストランとクラブで計87万円以上を支払っている。また准教授が連絡役として接待の日付を指定するメッセージなども保存されている。
違法な贈収賄に該当する可能性がある
東大教授はみなし公務員だ。元東京地検検事の落合洋司氏が語る。
「国立大学の教員が、自らの研究プロジェクトの人員配置や遂行を職務として進める対価として、銀座のクラブなど高額な接待を高額な接待を受け続けることは、正当とは言い難い。違法な贈収賄に該当する可能性があるでしょう」
だが高額接待は、お酒の席に留まらなかった。やがて、性的な内容に変化して――。
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3月5日(水)12時公開の「 週刊文春 電子版 」および6日(木)発売の「週刊文春」では、東大教授が溺れた接待の詳細、女性をリクエストするようなメッセージ、高額領収書の写真、そして教授と民間研究者の実名を含め、内幕を報じている。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年3月13日号)
「週刊文春」より転用

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