【なでしこ】史上2度目の米国撃破!敵地では初!対戦戦績は通算41試合目で記録上2勝8分け31敗
- スポーツ
- 2025年2月28日
<シービリーブスカップ:日本2-1米国>◇26日(日本時間27日)◇第3戦◇米カリフォルニア州サンディエゴ
サッカーの女子日本代表なでしこジャパン(FIFAランキング8位)が、史上2度目の快挙を成し遂げた。同1位の米国に2-1で勝利。アウェーで勝つのは史上初めてとなった。デンマーク人のニルス・ニールセン新監督の初陣で、大会初優勝を飾った。
日本は今大会、オーストラリアに4-0、コロンビアに4-1で2連勝。米国と並んでいたが、得失点差で優位に立っていたため、引き分け以上でタイトル獲得となる中で勝ち切った。新生なでしこが3戦10得点と躍動した。
世界最強アメリカとの過去の対戦成績は、通算40試合で1勝8分け31敗。32得点107失点という一方的な成績だった。
直近は昨夏の24年パリ五輪(オリンピック)準々決勝で延長戦の末に1-2で敗れていた。 史上唯一となる白星は12年3月5日の国際大会アルガルベ杯1次リーグで1-0。日本はFW高瀬愛実のゴールで競り勝った。 日本が初めてFIFA女子ワールドカップ(W杯)で優勝した11年ドイツ大会の決勝は2-2からのPK戦を3-1で制したが、記録上は引き分け扱いとなっている。
ニールセン監督「勇敢に戦ってくれました。チームとしてまとまっていて、みんなの努力が実りました。私にとって米国に勝つのは初めてじゃないけれど、非常に強いチーム、勝者のメンタリティーを持っている相手に勝つのは難しいこと。よく戦ってくれました。これから、もっともっと素晴らしいチームをつくりたい。佐々木則夫さん(元監督)がデンマークに来てインスピレーションを与えてくれた。感謝したい。非常に助けになっていますし、力強い。ありがとうございます」
DF熊谷紗希「(頭部負傷は大丈夫か、解説の岩渕真奈さんから聞かれ)きっと岩渕さん、交代で出てきた時、笑ったと思うんですけど、大丈夫です! やっと勝てた、対アメリカ。本当に自分たちのサッカーを、勇敢に。ずっとチャレンジ、恐れず戦うことを監督から言われてきたので。それを試合で出せた。切り替え、前からのプレス、アメリカ相手に出せて良かったなと思います。新監督でタイトルを取れたことは大きなことですけど、まだまだ。この優勝を、いい自信にして、世界で戦えるなでしこになっていけるように。選手も各クラブに戻って、個々が成長して。もっともっと強いなでしこになっていけるようにやっていきたいと思います」
試合は、開始早々に日本が先制した。前半2分、スローインを受けたMF長谷川唯(マンチェスター・シティー)が巧みなボールキープからゴール右ポケットへスルーパス。MF籾木結花(レスター)が飛び出してきた相手GKとDFを体でブロックしながら受けると、時計回りのターンで2人を外して左足シュート。鮮やかにゴール左隅に決まった。
1-1で迎えた後半5分に勝ち越し。ゴールまで20メートル超の距離でFKを獲得。長谷川がカーブ回転でゴール左上をを狙うと、相手GKがセーブ。そのこぼれ球を後半開始から投入されていた19歳DF古賀塔子(フェイエノールト)が角度のない中、左足でGKの足もとを抜いてゴールを奪った。
後半18分、DFリーダーの熊谷(ロンドンシティー)が相手選手と競り合った際に頭を打ち、ピッチに倒れた。治療のためピッチから外れ、しばらく10人で戦った。押し込まれる展開が続いたが、耐える。熊谷は5分後、頭にバンテージを巻いて戦列に戻って、大会初優勝に貢献した。
◆先発イレブン◆
【GK】山下杏也加(マンチェスター・シティー)
【DF】宝田沙織(レスター)熊谷紗希(ロンドンシティー)北川ひかる(ヘッケン)守屋都弥(エンゼルシティー)
【MF】長野風花(リバプール)長谷川唯(マンチェスターC)藤野あおば(マンチェスターC)浜野まいか(チェルシー)籾木結花(レスター)
【FW】田中美南(ロイヤルズ)
日刊スポーツより転用
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