マスク氏、大株主のノルウェー政府系ファンドCEOに反発 報酬案巡り
- 国際
- 2025年1月30日
[オスロ 28日 ロイター] – 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が主要投資家であるノルウェー政府系ファンド(SWF)のニコライ・タンゲンCEOに反発する姿勢を見せていたことが、28日に公開された会話履歴で明らかになった。
同ファンドは昨年6月、テスラの年次株主総会で560億ドルに上るマスク氏の報酬パッケージに反対票を投じた。これは米企業のCEOとして最大の額。
その後、タンゲン氏はマスク氏を今年4月にオスロで同ファンドが主催する会議に招待し、その前日にはタンゲン氏の私邸で手料理の夕食会を開くとした。
しかしマスク氏は招待を断り、昨年10月14日にタンゲン氏に宛てたメッセージで「私が非常に珍しくお願いをした際、あなたは断った。それなら、あなたは何かしら埋め合わせをするまで私にお願いをすべきではない」と伝えた。
タンゲン氏は翌日、「承知した。われわれは大株主として、あなたを応援している。全てにおいて幸運をお祈りする」と返信した。
ファンドを運営するノルウェー中央銀行投資管理部門(NBIM)は、この件への関心の高まりを踏まえ、やり取りを公表することにしたと説明した。
LSEGのデータによると、NBIMはテスラの7番目の大株主。昨年6月末時点の株式保有比率は0.95%で、60億ドル相当だった。
テスラはコメントの依頼に応じていない。
Reutersより転用
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