アシックス 大卒初任給を2年連続で大幅増、2025年度入社は30万円 人への投資を強化
- 政治・経済
- 2025年1月29日
スポーツ用品大手のアシックス(神戸市中央区)は28日までに、大学新卒の初任給を2年連続で大幅に引き上げ、2025年度入社は30万円とすることを明らかにした。一定の目標を超えた利益の一部を従業員に還元する「プロフィット・シェア」と呼ばれる賞与の制度も導入。24年12月期の業績見込みを反映すると、非管理職で1人当たり平均約50万円になるという。
同社は24年12月期連結決算が売上高6800億円、純利益630億円になると予想しており、いずれも過去最高を更新する見通し。人材への投資を強化して従業員の帰属意識向上や優秀な人材確保を進め、成長を加速させる狙いがある。
同社の大卒初任給は23年度入社で22万2千円だったが、昨春、5万3千円増の27万5千円に引き上げた。25年度はさらに2万5千円増やし30万円にする。23年度に比べると35・1%増となる。大学院修了も引き上げ、25年度は23年度比36・2%増の32万円とする。
「プロフィット・シェア」制度は、世界各国の全従業員(約1万人)が対象で、目標に設定した利益を超えた分について、従来の賞与に上乗せして還元する仕組み。初めて制度化し、今春に支給する。
初任給引き上げの動きは大手企業で相次いでおり、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは今年3月から、国内グループ従業員の新入社員(通年採用)の初任給を30万円から33万円に上げる。三井住友銀行は26年4月入行の大学新卒を対象に、現状の25万5千円から30万円に引き上げる。
神戸新聞NEXTより転用
コメントする