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イチロー氏、日本人初の米野球殿堂入り!資格初年度で日米“同時殿堂入り”の快挙、満票まで“1票”届かず得票率99.7%


2025年の米野球殿堂入りが日本時間22日に発表され、資格1年目のイチロー氏(51、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が、栄えある日本人初の殿堂入りを果たした。

大リーグ・専門局『MLBネットワーク』の番組内で発表され、米国野球殿堂博物館のジョシュ・ラウィッチ館長が殿堂入り選出者をアナウンス。MLB史上2人目、さらには野手史上初の“満票”での殿堂入りが期待されたが、2020年のデレク・ジーター氏(ヤンキース)と同じく満票に“わずか1票”及ばず、得票率は99.7%だった。

この日(現地21日)、シアトルで殿堂入り決定の電話を受けたイチロー氏。16日には日本での殿堂入りを果たし、その6日後に、日本人初、さらにはアジア人初となるMLBの殿堂入り。日米ともに資格初年度で“同時殿堂入り”の快挙を達成した。また、今年はイチロー氏をはじめヤンキースなどで活躍した通算251勝のCC・サバシア氏、通算422セーブを挙げたビリー・ワグナー氏(アストロズなど)が選出された。

『MLBネットワーク』にリモートで生出演したイチロー氏は「僕がこの発表の場にいることも全く想像できなかったです。MLBでプレーすることすらできるのかどうかという議論がたくさんあったので。個人としてもそうですし、日本のプレーヤーとして初めてということで、大変光栄なことだと思ってます」と喜びをかみしめながら語った。

「野球の魅力はもちろんゲームそのものにもあるんですけど、多くの人に出会えるということだと思います。出会いが自分を作ってくれる。自分を作ってくれたそれが何よりの財産であり、楽しいことと言えると思います」とイチロー氏らしく野球の魅力を伝えた。

米野球殿堂入りは、メジャーで10年以上プレーした選手が引退から5年で資格を得る。2019年3月に現役引退のイチロー氏は、2024年に資格を獲得。全米野球記者協会に10年以上連続で所属する約400人の記者が投票し、有資格者(今年は28人)から最大10人まで投票可能で、75%以上の得票で殿堂入りとなる。

イチロー氏は2000年オフにポスティングシステムでマリナーズに入団。以降、ヤンキース(12年夏~14年)、マーリンズ(15年~17年)でプレー。18年にはマリナーズに復帰して2019年に現役引退を迎えた。

2001年のルーキーイヤーではいきなりシーズン242安打をマーク。日本人初の首位打者と盗塁王を達成し、MLB史上2人目となるリーグMVPと新人王のダブル受賞に輝いた。2004年にはMLBのシーズン最多安打記録を84年ぶりに更新する262安打をマーク。20年を過ぎた現在もいまだ破られていない大記録となっている。

殿堂表彰は1936年に始められ、24年まで選手としては275人が殿堂入り。過去に日本人選手は野茂英雄氏、松井秀喜氏が有資格者となったが、イチロー氏が日本人初の栄誉に輝いた。

【イチロー氏 メジャーでの主な功績】
■ルーキーイヤーで最多安打、新人王&リーグMVPを獲得(2001年)
■メジャー新記録の年間262安打(2004年)
■デビューから10年連続200本安打
■史上30人目の3000安打(1900年以降では最年長)
■日米通算4367安打の大記録
■オールスターゲームで史上初のランニングHRでMVP(2007年)
■初年度から10年連続ゴールドグラブ賞

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