警察官、殺傷能力ある銃など7丁所持容疑 「自ら改造」ネット販売も
殺傷能力のある改造銃6丁と、模造銃1丁を所持していたとして、広島県警は8日、警察署勤務の男性巡査部長(46)を銃刀法違反の疑いで書類送検し、発表した。巡査部長は「所持していたことに間違いない」と容疑を認めているという。巡査部長は改造したモデルガンの販売もしていたといい、県警は同日、停職6カ月の懲戒処分とした。巡査部長は依頼退職した。
監察官室によると、巡査部長は3月12日、同県福山市の自宅で改造拳銃6丁と模造拳銃1丁を所持した疑いがある。銃に発射痕はなく、弾丸は見つからなかったという。調べに対し、「自分で改造したものや、ネットオークションで購入したものがある」と供述しているという。
■出品し約100万円の利益も
また、巡査部長は昨年3月~今年3月ごろ、モデルガンなどを改造してネットオークションに出品することを繰り返していた。300回以上販売し、約100万円の利益を上げていたという。県警は、無許可での副業を禁じる地方公務員法に抵触すると判断。書類送検容疑とあわせて、懲戒処分にした。監察官室の家本直樹次席は「現物をすべて確認できておらず、銃刀法に抵触する出品物があったかはわからない」と説明している。
監察官室によると、巡査部長は2020年にも模造銃を所持していたとして、本部長訓戒の処分を受けていた。
県警は今回、巡査部長の所属や名前を公表していない。これについて、監察官室の中迫幸夫室長は「懲戒処分の指針に基づいて決定した」などと説明。巡査部長が銃の所持について違法性を認識していたかについては「コメントできない」とした。(根本快)
朝日新聞社より転用
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