米マクドナルドで客足遠のく、腸管出血性大腸菌の集団感染後に販売減
- 国際
- 2024年10月30日
米マクドナルドのチェーン店で販売されたハンバーガー「クォーターパウンダー」に関連した腸管出血性大腸菌の集団感染のニュースを受け、同社の売上高が落ち込んでいる。
米国内のクレジットカードおよびデビットカードの取引データを追跡するブルームバーグ・セカンド・メジャーが集計した10月25日までのデータによると、22日に集団食中毒が公表された後の数日間で、取引高は前年比で最大6%減少した。
今回の集団感染は、5ドル(約766円)のセットメニューや期間限定の「チキン・ビッグマック」を前面に押し出したマーケティングキャンペーンで客足の落ち込みを食い止めようとしていたマクドナルドに打撃を与えた。セカンド・メジャーのデータによると、集団感染が公表される前の数週間は、マクドナルドの取引は増加していた。
マクドナルドは菌の媒介役がクォーターパウンダーに入っていた生のスライスオニオンだった疑いがあるとしており、米国内の店舗1万3000店余りの2割ほど同商品の販売を中止した。その後27日に、感染源が牛肉パティではないことが判明したため、今週中にタマネギ抜きで販売を再開する予定だと発表した。
マクドナルドは同社の店舗で食事をしても安全だと顧客を安心させようしており、27日には米国部門のジョー・アーリンガー社長が顧客に謝罪した。
客足は全米で減少したが、ゴードン・ハスケットによるPlacer.aiの携帯電話移動データ分析では、クオーターパウンダー販売が中止になった州ではさらに大きな落ち込みが報告された。感染者が最多だったコロラド州では、10月25日に前年比で33%減少した。
Bloombergより転用
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