51歳『K-1レジェンド』KO負けに…魔裟斗さん「筋肉があっても戦えるかは別物」「晩年をあまり汚してほしくない」
- スポーツ
- 2024年10月8日
かつて「ハイパーバトルサイボーグ」と呼ばれ、K―1ヘビー級で高いKO率を誇ったジェロム・レ・バンナ(51)が5日の「K―1 WORLD GP 2024」で1ラウンドKO負けを喫した。同時代に活躍したK―1ミドル級の元チャンピオン魔裟斗さん(45)が自身のユーチューブで「晩年をあまり汚してほしくない」と語った。
5日の試合でバンナは自分より20キロ以上軽い日本人ファイターK―Jee(33)と対戦。ハイキックを受けて1ラウンド1分26秒KO負けを喫した。試合後に立ち上がれず、担架で運ばれた。
この試合について、魔裟斗さんは6日に自身のユーチューブで回顧。試合前にバンナがサンドバッグを打つ映像を見た時点で、勝つのは無理だと確信したという。「まあ、やっぱり年齢には勝てない。身体がすごくて、見た目も筋肉があって51歳には見えないような身体してた。だからと言って戦えるかは別物」と指摘した。
魔裟斗さんは03年と08年に王座に輝き、09年に引退。15年には山本”KID”徳郁、16年に五味隆典とエキシビションで対戦している。その経験から「その感覚で、見た目はトレーニングしてるから動けそうだけど、やっぱり別物だっていうことは分かっている。格闘技の競技と身体をただ鍛えてるだけっていうのは全然違うわけ。格闘技のリングに上がる時は、しっかりと準備しないと昔みたいに反応ができない」と語った。
自身もエキシビションのためにトレーニングを始めた直後は無名の選手のパンチに反応できなかったという。「好勝負をしてきた人たちは、晩年をあまり汚してほしくない」とも語った。
全盛期のバンナは99年、当時10連勝中のピーター・アーツを1ラウンドでKO。00年には極真空手世界王者フランシスコ・フィリォを左ストレート一撃で、やはり1ラウンドでKO。02年には無類の打たれ強さを誇ったマーク・ハントを2ラウンドTKOに追い込むなど、圧倒的な攻撃力でK―1人気を支えていた。
中日スポーツより転用
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