ソフトバンク・モイネロ「先発初心者」と語っていたが初の2桁勝利…初回押し出しで先制許すも修正
- スポーツ
- 2024年8月28日
ソフトバンク3―1オリックス(27日)――ソフトバンクが連敗を2で止めた。二回に正木のソロと佐藤直の適時三塁打などで3点を奪って逆転。モイネロは初の2桁勝利。オリックスは打線が振るわず。
「10勝までいくとは思っていなかったので、すごくうれしい」。今季先発に転向したソフトバンクのモイネロが、節目の勝利に屈託のない笑顔を見せた。
決して本調子ではなかった。一回は制球が定まらず3四球を出し、押し出しで先制点を許した。二回は無失点でしのいだが2安打を浴び、この回までに62球を要する苦しい展開だった。
しかし、ここから修正能力を発揮した。「しっかり(ストライク)ゾーンに投げていこうと切り替えた」。三回以降は力のある速球と変化球をリズムよく投げ込んで1人も走者を出さず、109球で6回1失点にまとめた。
キューバ出身で来日8年目の左腕は昨季まで主に中継ぎを担った。今季序盤は自身を「先発初心者」と語り、調整の仕方やペース配分などを探りながら経験を積んでいった。長いイニングを投げる体づくりのため、走り込みにも積極的に取り組んだ。
チームの連敗を止めたこの試合で、シーズンの規定投球回(143回)に達した。もはや先発陣の軸であり、「初心者」ではない。(渡辺直樹)
ソフトバンク・小久保監督「(一回に制球に苦しみ)何点取られるかと思ったが、それでも1点で抑えるのがモイネロ」
読売新聞オンラインより転用
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