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MLB 大谷翔平、40-40確信2戦連発 大きさ異なる米30球場全てで柵越えになる〝文句なし弾〟


【ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)13日(日本時間14日)=丹羽政善通信員】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(30)はブルワーズ戦に「1番・DH」で出場し、三回に2試合連続本塁打となる37号ソロを放ち、5打数1安打1打点だった。チームは先発全員安打と打線がつながり、7―2で勝利。9日から始まった正念場の13連戦で5連勝を飾り、勢いに乗った。

右翼手のフリリックは上空を見上げ、動けなかった。1-0の三回2死。大谷は真ん中に入ったスプリットを振り抜き、右翼2階席に運んだ。打球速度109・3マイル(約176キロ)、飛距離413フィート(約126メートル)の衝撃弾。球場が騒然とする中、ダイヤモンドを一周した。

「初球(のカットボール)と同じところから落としたかった。狙い通りなら彼の打撃を崩せたはずなのに、浮いてしまった」

昨年に続いて大谷に本塁打を許した元プロ野球ソフトバンクの右腕レイは、失投を逃さない打棒に脱帽した。ナ・リーグ中地区首位でプレーオフで対戦する可能性のあるブルワーズ相手に6月25、26日以来となる2戦連発。本塁打王争いで2位のオズナ(ブレーブス)に2本差をつけた。盗塁はなかったが、シーズン49本塁打、44盗塁ペースを維持。メジャー史上6人目の「40本塁打、40盗塁(フォーティーフォーティー)」へ前進し、史上初となる「45本塁打、45盗塁」への期待も高まっている。

データが大谷の進化を証明する。米データサイト「ベースボールサバント」には「No Doubters(疑いの余地なし)」という、大きさの異なる大リーグ30球場全てで本塁打になった本数を示す項目がある。大谷は今季の37本塁打中、この「文句なし弾」が2021年の自己最多26本に次ぐ25本目。ア・リーグトップの42本塁打を放つジャッジ(ヤンキース)と並ぶメジャー1位に浮上した。本塁打の平均飛距離は419フィート(約128メートル)でジャッジの414フィート(約126メートル)を上回っている。

例年8月に調子を落としており、今季も打率・191。ただ、今月放った9安打のうち本塁打は5本だ。11日に「スイングが少し大きすぎるように感じる」と指摘していたロバーツ監督は、最近5試合で3本塁打目に「翔平がいいときは長打が増える。高めの球に角度をつけている、という意味だ。低めを打ってゴロになっているときは良くない。だから、今は悪くない」と復調を感じ取っている。

前日ベッツが左手骨折から復帰した打線は4本塁打を放ち、先発全員安打で13安打7得点。9日から始まった正念場の13連戦で5連勝を飾った。この日、取材対応はなかったが「相手からしたら、ケアしないといけない打者がたくさん後ろに控えている」と話していた大谷。ナ西地区2位のダイヤモンドバックス、パドレスとは3・5ゲーム差。大谷とドジャースの勢いが加速している。

サンケイスポーツより転用


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