不動産投資目的を隠し住宅ローン詐取容疑、5人逮捕 被害6億円超か
不動産投資目的を隠して住宅ローンを申し込み、融資金をだまし取ったとして、警視庁は自営業の男(41)=東京都杉並区=ら39~41歳の男5人を詐欺容疑で逮捕し、28日に発表した。警視庁は、5人が2022年2月~23年8月、今回の逮捕容疑も含めて八つの金融機関から約20件、計約6億5千万円をだまし取ったとみて調べている。
暴力団対策課によると、5人は他の者と共謀して22年7~9月、不動産投資目的なのに居住目的だと偽り、より金利が低い「住宅ローン」を都内の金融機関に申請し、融資金2450万円をだまし取った疑いがある。認否は明らかにしていない。
■お台場の路上で「アンケート」 連絡先を入手
5人は住宅ローンを使い、東京都八王子市のマンションの一室を約900万円で購入。差額の約1500万円を報酬として分配していたという。
5人は19年夏、東京都港区台場の路上で、20代の会社員男性からアンケートと称して連絡先などを聞き出し、21年に電話で物件の購入者になるよう持ちかけ、男性名義でローンを申請していた。警視庁は、男性も違法に住宅ローンを受け取ったとして、29日に同容疑で書類送検する方針。
5人は東京・秋葉原の路上を中心にアンケートを持ちかけ、個人情報を収集。20~30代の男性を中心に物件の購入希望者を募っていたという。警視庁は、詐取金の一部が暴力団に流れた可能性もあるとみて調べている。(福冨旅史、三井新)
朝日新聞社より転用
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