鹿児島の夜空に高く舞い上がった2号ソロ、巨人の岡本「空気が合ってるんでしょ」…18・19年にもアーチ
- スポーツ
- 2024年4月10日

巨人3―1ヤクルト(セ・リーグ=9日)――巨人が今季初の逆転勝ちで勝率を5割に戻した。1点を追う五回に岡本和の2点打で逆転し、七回に岡本和のソロで加点した。ヤクルトは好機にあと1本が出ず。
◇ 巨人は序盤の好機を生かせず、相手に先取点も奪われた。重苦しい雰囲気を振り払ったのは、不動の4番岡本和だ。試合をひっくり返す一打と、追加点を生む2号ソロを放ち、チームの全3打点をたたき出した。
1点を追う五回一死二、三塁で打席に入った。簡単に追い込まれたが、3球目の外角へのスライダーをバットの先でしぶとく拾うと、打球は左翼手の前に落ち、2点打となった。これで3試合連続の適時打。七回には、滞空時間の長いソロ本塁打を左翼ポール際に放り込んだ。一回の好機で併殺打に倒れていただけに、「(山崎)伊織も粘って投げてくれていた。走者をかえせて良かった」と喜んだ。
2018、19年にも本塁打を放った鹿児島でチームを勝利に導き、「空気が合ってるんでしょ」と冗談めかした。頼れる主砲が好調を維持している分、チームの得点力を上げるためには、上位打線がどれだけ出塁できるかがカギとなる。
しかし、開幕から10試合、いまだ打線の並びは流動的だ。この日の1~3番を務めた重信、吉川、門脇は、いずれも今季初めての打順で起用された。特に、1番は開幕戦で新人の佐々木俊輔(日立製作所)が抜てきされて以降、萩尾、浅野、吉川と入れ替わりが激しい。初先発だった重信は五回に逆転のきっかけとなる安打を放ったものの、二、六回の好機では空振り三振。重信は「僕が打てていれば、試合の展開も楽になった」と反省した。
「もう少しやりくりしながらやっていく」と二岡ヘッド兼打撃チーフコーチ。隙のない上位打線を組むことができれば、課題の得点力も向上するはずだ。
読売新聞より転用
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