「今頃、頭に輪っかを…」 少年ジャンプで20人が鳥山明さん追悼
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- 2024年3月26日
25日発売の「週刊少年ジャンプ」(集英社)巻末ページに、漫画家の鳥山明さんをしのぶ言葉が並んだ。ジャンプに連載中の漫画家20人が寄せたもので、「漫画界のレジェンド」の偉大さが改めて浮き彫りになった。【坂根真理】
「途方もなく大きなその背中を、アラレのようにキーンと追い続けます。ずっと。」 「夜桜さんちの大作戦」の権平ひつじさんは、鳥山さんの名作の一つ「Dr.スランプ」に引っかけて尊敬の念をにじませた。 「鵺の陰陽師」の川江康太さんも「自分にとっての神様、偉大なる鳥山先生へ謹んでご冥福をお祈り申し上げます。」と敬意を示した。 「SAKAMOTO DAYS」を連載する鈴木祐斗さんは「子供の頃悟空を見ずに描けるくらい大量に模写しました。ご冥福をお祈りします」としのんだ。
「累々戦記」を手掛ける雨宮ケントさんは「ご冥福をお祈りいたします。鳥山先生の様(よう)に描けるまで泣いてる場合じゃない」と決意を記した。
また、「ONE PIECE」を手掛ける尾田栄一郎さんは「今頃頭に輪っかをつけて漫画家大変だねって他人事の様にプラモ作ってそう。敬礼」とコメントを寄せた。
こうした漫画家たちの言葉に対し、X(ツイッター)には、鳥山さんの功績をたたえる次のような投稿が相次いだ。
<惜しい人を亡くしたなぁ>
<改めて偉大さを痛感する>
<ジャンプ連載陣たちの鳥山先生への追悼コメントすごくいい。どの世代の人の心の中にもある作品って本当にすごい>
集英社は、追悼文の掲載について「先生への弔意と敬意を読者の方々に共有したく掲載しました。作者(漫画家)の皆様のコメントにつきましては、それぞれ任意によるものです」としている。
追悼文の掲載は、人気漫画「遊☆戯☆王」の作者、高橋和希(本名・高橋一雅)さんが2022年7月に亡くなった際にもされている。
鳥山さんは愛知県清須市出身。1978年に「週刊少年ジャンプ」の読み切り作品「ワンダー・アイランド」で漫画家デビュー。80年から「Dr.スランプ」、84年から「ドラゴンボール」の連載が始まった。作品はテレビアニメや映画にもなり、国内外の多くのファンを魅了した。
毎日新聞より転用
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