西山ファーム元代表を詐欺容疑で逮捕 930人から133億円集めたか
岡山県赤磐市の観光農園経営会社「西山ファーム」の詐欺事件で、愛知県警は13日、潜伏先のインドネシアで現地当局に拘束された元代表取締役、山崎裕輔容疑者(43)を詐欺容疑で逮捕した。事業に出資すれば配当を上乗せして返金するとして、31都道府県の930人から約133億円を集めたとみられる。
愛知県警は11日、捜査員をインドネシアに派遣。12日夜に現地当局から身柄の引き渡しを受け、13日午前4時17分、成田空港へ向かう航空機内で捜査員が逮捕状を執行した。山崎容疑者が巨額の投資詐欺事件を主導したとみて調べる。
山崎容疑者は2020年2月に出国。各国を転々とした後、翌年4月にトルコ経由でインドネシアに入国した。現地警察によると、22年6月まで約1年間、首都ジャカルタ郊外にある製鉄会社で勤務し、収入を得ていたとされる。
インドネシア警察が今年1月31日、西部ブラン島の沖合で山崎容疑者を乗せた木造船を発見し、不法滞在の疑いで拘束した。出稼ぎ労働者に紛れて隣国マレーシアに密入国しようとしていたとみられる。
捜査関係者によると、山崎容疑者は共謀し、果物の海外転売事業に出資すれば数%を上乗せして返金するとうたい、商品購入などの名目で金をだまし取った疑いが持たれている。
西山ファームは15年ごろから集金を開始。19年2月ごろ、事業が事実上破綻した。事件では、出資法違反に問われた同社元役員や勧誘役ら5人の有罪が確定している。
毎日新聞より転用
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