高級腕時計シェア「トケマッチ」、キャンペーン後に70本を無断売却…詐欺容疑を視野に捜査
高級腕時計のシェアリングサービス「トケマッチ」運営会社の元代表が業務上横領容疑で指名手配された事件で、同社が昨年11月以降、所有者から預かった腕時計をレンタルしていなかった疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかった。その後、腕時計の預かりを強化し、サービスを終了した今年1月までに約70本を無断で売却していたといい、警視庁は詐欺容疑を視野に捜査を進める。
■元代表に横領容疑
捜査関係者によると、運営会社「ネオリバース」(大阪市)元代表の福原敬済容疑者(42)は昨年12月頃、トケマッチを通じて東京都内の男性から高級腕時計「ロレックス」1本を預かり、今年1月頃、大阪府内の古物商に65万円で売却した横領の疑いが持たれている。
トケマッチは所有者から腕時計を預かり、借りたい人にレンタルするサービスで、2021年1月から開始。腕時計の査定額に応じた「預託使用料」を所有者に毎月支払い、利用者からはレンタル料を受け取る事業を展開していた。
同社は昨年8月、ホームページ上で預かった腕時計が1500本を突破したと公表。11~12月には腕時計を査定に出した人にギフト券を贈るキャンペーンを実施し、預かりを加速させた。
だが、警視庁が調べたところ、キャンペーンの開始当初から、腕時計を貸し出した実績が確認できず、福原容疑者らが今年1月を中心に預かっていた約70本(1億円相当)を東京と大阪の買い取り業者などに売却していたことが判明したという。
同社は1月31日、「法人解散」とサービス終了を突然発表。福原容疑者は会社事務所や自宅マンションから退去しており、同日、千葉・成田空港からアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに出国していた。
■「返却されない」相談相次ぐ
腕時計の所有者からは「預けた時計が返却されない」といった相談が各地で相次いでいる。警察庁のまとめでは、東京、大阪、愛知、福岡など13都府県警が今月1日時点で44件の被害届を受理している。
腕時計の所有者約190人でつくるグループによると、6日時点で、866本(計18億4000万円相当)が未返却になっている。
インターネットオークションを運営する「バリュエンスジャパン」(東京)には先月上旬、「トケマッチに預けた腕時計がオークションに出品されている」といった連絡が寄せられた。
確認したところ、同社が取り扱う腕時計約20本が、被害品のシリアルナンバーと一致したという。同社は「警視庁に相談し、順次返却する」としている。
警視庁は、警察庁を通じて福原容疑者を国際手配するとともに、トケマッチの運営実態を詳しく調べる。
関連するビデオ: 「トケマッチ」業務上横領事件 “会社解散”直前に複数質店で大量の時計売却 (日テレNEWS NNN)
読売新聞より転用

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