取り締まり中のバイク転倒、白バイ隊員が報告せず 内規に違反 広島県警交通機動隊
広島県警交通機動隊の白バイの男性隊員が呉市内でバイクの速度違反を取り締まろうとした際、バイクが転倒する事故を起こしたのに現地の警察署へ報告しなかったことが20日、分かった。同隊は内規違反に当たるとみて調査している。
同隊によると、隊員は14日午後3時40分ごろ、同市の国道185号の休山トンネル内で速度超過の可能性があるバイクを見つけた。減速を促すために赤色灯を点灯させ並走したが、バイクが減速しなかったためサイレンを鳴らしたという。
中国新聞社が入手したドライブレコーダーの映像には、サイレンが鳴った直後、バイクがバランスを崩して縁石に衝突し、転倒する様子が映っている。バイクを運転していた男性は左手にけがをしたというが、隊員は現場を管轄する広署に報告しなかった。
同隊によると、取り締まり中に隊員が交通事故を認知した場合、近くの警察署に引き継ぐことが内規で定められている。隊員は「男性が救急搬送の要請を断ったので報告しなかった」と説明しているという。
同隊は取り締まりの手順は適切だったとする一方で「事後処理は不適切だった」とみて調べている。武田健太郎副隊長は「内規の順守と報告の徹底を指導し、再発防止を図る」としている。
中国新聞デジタルより転用
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