琴ノ若が大関昇進決定 祖父は元横綱・琴桜、父は佐渡ケ嶽親方
- スポーツ
- 2024年2月1日
日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東関脇・琴ノ若(26)=本名・鎌谷将且、千葉県出身、佐渡ケ嶽部屋=の大関昇進を満場一致で決めた。新大関誕生は2023年名古屋場所後の豊昇龍以来。21年名古屋場所以来の4大関となる。
千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で行われた昇進伝達式で琴ノ若は「大関の名に恥じぬよう、感謝の気持ちをもって相撲道に精進してまいります」と口上を述べた。協会の使者は花籠理事(元関脇・太寿山)と鳴戸審判委員(元大関・琴欧洲)が務めた。
母方の祖父は元横綱・琴桜、父は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)。
伝達式後の記者会見で「この名前(琴ノ若)を大関に上げたかったので、(1場所)しっかり取ってから継がせていただきたい」と述べ、新大関となる3月の春場所は琴ノ若のしこ名で臨み、5月の夏場所から、琴桜に改名する意向を示した。
琴ノ若は埼玉栄高から入門し、15年九州場所で初土俵を踏んだ。19年名古屋場所で新十両、20年春場所で新入幕。新関脇だった23年秋場所から9勝、11勝、今年の初場所は13勝を挙げ、横綱・照ノ富士との優勝決定戦に敗れて初優勝は逃したものの、昇進の目安とされる「三役での直近3場所で33勝」に到達した。
22年初場所以降、新型コロナウイルスの影響で途中休場した同年名古屋場所を除いて勝ち越し、安定感と成長ぶりが評価された。【村社拓信】
毎日新聞より転用
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