坂本花織が3連覇 非公認ながら今季世界最高得点「色々な葛藤を経験した」体調不良乗り越え史上10人目の偉業…世界選手権でも日本人初V3へ
- スポーツ
- 2023年12月25日
◆フィギュアスケート ▽世界選手権代表選考会 全日本選手権 最終日(24日、長野・ビッグハット)
女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の坂本花織(シスメックス)が、同種目で史上10人目となる3連覇を飾った。 大会直前には体調不良を明かしていたが、SPは全選手で唯一の70点台となる78・78点をマークで首位に立った。フリーも冒頭のダブルアクセル(2回転半)、3回転ルッツ、3回転サルコーと余裕をもって着氷。演技後半の3回転フリップ―2回転トウループ、フリップ―トウループの連続3回転、2回転半からの連続ジャンプ、3回転ループもしっかりと降りた。国際スケート連盟非公認ながら今季世界最高を上回る233・12点で優勝した。 演技後は、どや顔で腕を振り下ろし、喜びをあらわに。22年北京五輪で銅メダルに輝くなど、豊富な国際経験を積んできた実力者がライバルの追撃を許さなかった。代表内定した世界選手権(来年3月、カナダ・モントリオール)では、日本人初の3連覇に期待が懸かる。
15歳でジュニアの島田麻央(木下アカデミー)は、冒頭のトリプルアクセル(3回転半)を成功したが、続く4回転トウループで転倒。大技2本の同時成功を逃し、後半の3回転ループが1回転になるミスも出て、合計202・18点。伊藤みどり以来、39大会ぶりとなる中学生Vは逃した。
13歳の上薗恋奈(LYS)は、正確なジャンプをそろえて合計200・69点と躍進した。島田に続く次世代の星として、期待の逸材が爪痕を残した。 坂本「去年色々な葛藤を経験した。悔しい思いを糧にして、自分の見せ方を追求してきて、それが結果となって現れて、それが今シーズンの強みかなと思う。この3連覇を経て世界選手権が決まると思うので、気を抜かず、次の目標に向かって頑張っていきたい」
◆女子の全日本3連覇 史上10人目で、14~17年大会を4連覇の宮原知子以来。最多は、渡部絵美と伊藤みどりがともに8連覇を経験。通算優勝回数では、伊藤の9度が歴代最多。
◆坂本 花織(さかもと・かおり)2000年4月9日、兵庫県・神戸生まれ。23歳。神戸学院大卒。3歳でNHK連続テレビ小説の「てるてる家族」を見てフィギュアスケートに憧れ、4歳で競技を始める。2018年四大陸選手権優勝、平昌五輪6位、同年の全日本選手権で初優勝。22年北京五輪で個人と団体で銅メダル。22、23年世界選手権を連覇。趣味はジグソーパズル。特技は水泳、折り紙、卵焼きを焼くこと。159センチ。
スポーツ報知より転用
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