庁舎内で女性職員と性的行為、男性巡査長を懲戒処分 広島県警本部
不倫関係の女性職員と庁舎内で性的行為をしたなどとして、広島県警が9月、本部所属の男性巡査長を懲戒処分にしていたことが県警への取材でわかった。巡査長はこの女性職員に対する傷害容疑で書類送検された。
また県警は5月、別の男性巡査長についても同僚の財布から現金2万円を盗んだ窃盗容疑で書類送検し、懲戒処分とした。いずれも減給3カ月(10分の1)の処分だったが、県警は公表していなかった。
監察官室によると、傷害容疑で書類送検された男性巡査長は既婚者で、女性職員とは2023年4月までの約1年間、交際関係にあり、勤務時間中に庁舎内で性的な行為を複数回していたという。ただ、監察官室は「休憩時間中の行為だった可能性があり、職務を怠っていたとまでは認められなかった」としている。巡査長の送検容疑は、広島県廿日市市内で3月5日、女性職員の左腕をつかんで打撲傷を負わせたというもの。
また、窃盗容疑で書類送検された男性巡査長は、県内の職員宿舎で2月25日、同僚の男性警察官の財布から現金2万円を盗んだ疑いがもたれている。
巡査長2人の懲戒処分を公表しなかった理由について、監察官室は「職務上の行為にかかる懲戒処分ではなく、指針で発表の対象に該当しなかった」と説明している。
巡査長2人は処分を受け、依願退職したという。
朝日新聞デジタルより転用
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