日本製鉄、アメリカの鉄鋼大手・USスチールを2兆円超で買収へ…粗鋼生産量の世界トップ3射程
- 政治・経済
- 2023年12月19日
日本製鉄は18日、米鉄鋼大手のUSスチールを買収すると発表した。買収額は2兆円超となる。中国メーカーが台頭し、脱炭素化に向けて巨額の投資を迫られる中、米大手の買収で規模を拡大し経営基盤の強化を図る。
日鉄が米子会社を通じてUSスチールの全株を取得し、完全子会社にする。USスチールの株主総会での承認などを経て、来年4月以降の実現を目指す。日鉄として、過去最大のM&A(企業の合併・買収)となる。
世界鉄鋼協会によると、2022年の企業別の粗鋼生産量で日本製鉄は4位の約4400万トン、USスチールは27位の約1400万トン。単純合算すると世界のトップ3入りが射程に入る。
電気自動車(EV)の普及などにより、米国市場では鋼材の需要増が見込まれる。EVのモーターに使う電磁鋼板など、高い技術を生かすことができ、収益性が高い製品を売り込む好機となりそうだ。
鉄鋼業界は脱炭素に向けた対応を迫られている。今後、水素を使う方法や電炉の活用などの実用化に向けて、巨額の投資が必要となる。日鉄は今回の買収で世界の物流網や販売網を再整備し、事業の効率化を進める狙いだ。
読売新聞より転用

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