他人のマイナカードでマイナポイントを不正取得 佐世保市職員を免職
他人のマイナンバーカードを使ってマイナポイントを不正にとったなどとして、長崎県佐世保市は5日、戸籍住民窓口課の会計年度任用職員の女性(24)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。同様の手口でほかにも数件不正取得したと説明しているという。
元職員はこのほか、車で通勤していたのにバス通勤と偽って申請し、定期券代として通勤手当約17万7千円を不正受給していた。通勤時には使えない市営駐車場に車を止め、課で保管されている来庁者用の無料サービス券などを不正に使って駐車場代に充てていたという。不正受給した通勤手当については、5日、全額を弁済した。
元職員は今年7月下旬、市戸籍住民窓口課の端末を不正に操作し、課で保管されていた他人のマイナンバーカードでマイナポイントを申し込み、ポイントの付与先として自身のキャッシュレスサービスを入力。7500円相当を不正に得た疑いがある。
このカードの名義人が9月、マイナポイントを受け取る手続きのために市役所を訪れたところ、既に手続き済みの状態になっていたため発覚した。市が端末の操作記録を調べたところ、元職員が操作者と特定された。上司が確認したところ、不正取得したことを認めたという。調査に対し、「同様の手法でほかにも数件、マイナポイントを不正に取得した」と話しているという。市は佐世保署に一連の経緯を報告している。元職員は昨年6月に会計年度任用職員として採用された。
朝日新聞デジタルより転用
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