オリックス・宮城が悔し涙止まらず…中嶋監督も目を赤くしファンにあいさつ 連続日本一逃し「僕の責任」
- スポーツ
- 2023年11月6日
◇SMBC日本シリーズ2023第7戦 オリックス1―7阪神(2023年11月5日 京セラD)
オリックスの宮城大弥投手(22)が0ー0の4回に阪神5番のノイジーに先制3ランを浴びるなど5回途中5安打5失点で降板。1―7で敗れた試合後はファンにあいさつ後、ベンチの前で悔し涙を流した。
悔し涙があふれた。「悔しいです。ただそれだけです」「大事なゲームで役割を果たせなかったことが、ただただ悔しいです」。降板後、そして試合後に悔しさをあらわにした22歳左腕は、涙を流しながら声を枯らし選手の健闘を称えるファンにあいさつを終え、ベンチに戻る際に涙が止まらなかった。そして仲間たちに背中を優しく叩かれ、帽子を取って、もう一度ファンに頭を下げた。
試合後にはリーグ3連覇を果たしたチームをけん引してきたエース・山本由伸のポスティングによるメジャー挑戦を球団が容認すると発表された。宮城は「今まで由伸さんに散々助けてもらいましたし、ここからは僕だけじゃなく他の投手陣が。今1軍で投げているピッチャー陣が引っ張って行かなきゃいけないというのは今年というか、前々から気づいてたと思うので。協力しながら引っ張っていけたら」と思いを口にした。
そして中嶋監督も、試合中は最後まで諦めない姿勢を見せた選手たちに拍手を送り笑顔も見せていたが、あいさつを終えた後にファンから大声援と大きな大きな拍手を送られると目を真っ赤にしながら引き揚げた。そして試合後には「本当にみんな全力でやってくれたのでね、負けの責任は僕が取る。僕の責任なのでね、本当によくやってくれたと思います」「悔しいですよね、勝って終わるのと負けて終わるのでは全然違いますし。2回目なんですけどね負けたの、日本シリーズで。優勝したことすら吹っ飛ぶくらい」と中嶋監督らしい言葉を口にした。
6回無失点で勝利した第2戦に続き2度目の今シリーズ先発登板となった宮城は、初回先頭の近本に中前打を打たれた後は3回まで無安打投球。超スローカーブと切れのある直球で阪神打線を封じた。
しかし、0ー0の4回。先頭の2番・中野を中飛に抑えた後、森下にフルカウントからの7球目148キロ直球を左前に運ばれると、4番・大山に死球を当て1死一、二塁と、この試合初めてピンチを迎えた。そして迎えた5番・ノイジーへの4球目だった。内角低めに投じた124キロのチェンジアップをうまくすくい上げられ、打球は左翼席に吸い込まれた。マウンドにうずくまり悔しがった宮城は、この回3失点。5回にも1死から連打を浴びた後、2死一、三塁の場面で無念の降板となった。
スポニチアネックスより転用
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