女子生徒にわいせつ行為 県教委が20代中学教諭を懲戒免職 教員の不祥事、9月に3件
勤務する中学校の女子生徒にわいせつ行為をしたとして、栃木県教委は27日、県内公立中学校の20代男性教諭を懲戒免職処分にしたと発表した。県教委は「被害生徒の心情や人権に配慮するため」として、教諭の勤務校や氏名、年齢を公表していない。
県教委によると、教諭は3月ごろから、教え子の女子生徒と電話や無料通信アプリLINE(ライン)を通じて私的なやりとりを継続的に行い、6月から7月にかけて自家用車でキスをしたり体を触ったりするなどのわいせつ行為を複数回行ったという。今月上旬、女子生徒の保護者の知人から県教委に連絡があり、校長が教諭に確認したところ、わいせつ行為を認めた。
県教委の聞き取りには「あってはならないと思っていたが、好意があって歯止めがきかなかった。取り返しのつかないことをしてしまった」と話したという。
7月上旬、教諭と女子生徒の関係が校内で指摘され、校長が教諭に確認したが否定していたという。県教委は監督責任を問い、校長を戒告処分とした。
県教委は今月8日、別の県内の公立中学校に勤務していた20代男性教諭についても、教え子の女子生徒にわいせつ行為を複数回行ったとして懲戒免職処分にしていた。15日には栃木市赤麻小の男性教諭(50)が酒気帯び運転の疑いで栃木署に現行犯逮捕されており、今月に入って教員の不祥事が相次いでいる。
阿久澤真理(あくさわしんり)県教育長は「教職員によるわいせつ行為が再度発生したことは痛恨の極みであり、深くおわび申し上げる。市町教委との連携をさらに強化し、県全体で不祥事を起こさない校内体制の構築に全力で取り組む」とのコメントを出した。
下野新聞社より転用
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