ポーランドとバルト3国、「重大事案」発生ならベラルーシ国境閉鎖
- 国際
- 2023年8月30日
(CNN) ポーランドのカミンスキ内相は28日、もし重大な事案が発生した場合には、ポーランドとバルト3国がベラルーシとの国境を閉鎖すると明らかにした。
カミンスキ氏はワルシャワで、ラトビアとリトアニア、エストニアの内相と会談を行った後、記者会見に臨み、状況は悪化しており、ポーランドやバルト3国が国境における移民の圧力に対処してきたと述べた。
カミンスキ氏は、ロシアの民間軍事会社ワグネルの傭兵(ようへい)数千人がベラルーシに駐留することで「新たな要素」が加わったと指摘した。
カミンスキ氏によれば、ポーランドやリトアニア、ラトビアのいずれの国境であっても、重大な事案が発生すれば、即座に報復措置を取り、旅客と貨物のいずれについても国境をすべて閉鎖するという。
ロシア当局はこのほど、DNA検査を行い、モスクワ近郊で墜落した飛行機で死亡した10人の中にワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏が含まれていたことを確認した。
プリゴジン氏はワグネルを影の傭兵軍団から3大陸の複数の国々で活動する軍事組織へと変えた。プリゴジン氏が死亡し、ワグネルの将来は不透明となっている。
ポーランドは8月に入り、ベラルーシにおけるワグネルの存在の高まりを懸念して、約1万人の軍隊を東部国境付近に派遣する計画を発表していた。
CNN.co.jpより転用
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