【オリックス】中嶋聡監督、球宴の過密日程に「4日で2試合はおかしいと思う…」選手守るためにあえて問題提起
- スポーツ
- 2023年7月19日
オリックス・中嶋聡監督(54)が18日、オールスターの日程について問題提起した。選手起用のポイントを問われた全パ監督は「けがをしないこと」と切り出し、疑問を投げかけた。
「どう考えても、4日で2試合というのはおかしいと思うんです。これ、予備日も入っているじゃないですか。雨降るっていうのはゼロじゃないじゃないですか。(順延の場合に出場選手が)シーズンにそのまま入るのは、おかしいと思うんですよね。考えなきゃいけないことは考えなきゃいけないと思うんですよね。2試合やるんだったら」
14年以降は前半戦終了から後半戦開始までの4日間で球宴2試合が行われている(コロナ禍で中止の20年除く)。今年は屋外球場の20日のマツダが雨天中止なら21日に順延で、大半の選手は休みなく、リーグ戦再開の22日に当日移動が強いられる。初めて全パを指揮した昨年に「違和感」を覚えたという中嶋監督は、今年1月の監督会議でも問題提起したことを明かし「シーズンが終わった時には来年の日程が決まっている。本当に今、言っとかないと。今、問題にしとかないと」と、あえて夏の祭典直前に発言した。
監督推薦では、3月のWBC出場組を休養優先で選ばなかった。スター選手を望むファンの気持ちも「分かります」と理解した上で「俺が何を言われてもいい」と、再び声を上げた。「いろんなプランが必要だと思いますよ。WBCの時にはそのメンバーを選ばないとか。それでオールスターだと言うんでしたら、ちゃんと日程を空けてくれるとか、というのはあってもいいんじゃないですかね」。球界のより良い発展へ、クールな将が熱く訴えた。(小松 真也)
◆近年の球宴 球宴が3試合行われる時期もあったが、14年以降は中休みが4日間で、その2日目と3日目の2試合制(20年はコロナ禍で中止)。雨天中止などの場合は、4日目に順延され、4日目も中止なら試合自体がなくなるが、過去に消滅した例はない。球宴が最後に雨天中止となったのは06年7月22日のサンマリンスタジアム宮崎での第2戦。翌23日に振り替えられた。しかし、この年は球宴ブレイクが5日間で24日は試合がなかった。
スポーツ報知より転用
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