【浦和】元日本代表・中島翔哉獲得へ トルコ1部と契約解除したばかり、安部裕葵に続く大型補強
- スポーツ
- 2023年7月11日
アジア王者の浦和レッズが、元日本代表MF中島翔哉(28)の獲得に動いていることが9日、分かった。トルコ1部アンタルヤスポルとの契約を解除したばかりで、浦和は既に水面下で接触し、交渉を進めている。今夏はバルセロナBからMF安部裕葵(24)を完全移籍で獲得。この交渉もまとまれば2人目の日本代表経験者の加入で、中島は6年ぶりのJリーグ復帰となる。
巧みなドリブル突破とカットインからの強烈なシュートを武器に、17年夏に東京からポルトガル1部ポルティモネンセに移籍し10得点をマーク。翌シーズンも結果を残し、森保一監督が就任した18年には日本代表の10番を背負うなど、大きな期待を寄せられた。
しかし、その後はアルドハイル(カタール)、FCポルト(ポルトガル)、アルアイン(UAE)へ移籍を繰り返し、コロナ禍によるチーム離脱や負傷もあって思うような結果が残せず日本代表からも遠ざかった。昨夏に保有権を持つFCポルトから完全移籍でアンタルヤスポルに加入。公式戦16試合に出場したが、得点はなかった。同クラブの公式サイトによると、契約はあと1年残っていたが、中島は昨季残りの13万ユーロ(約1950万円)と新シーズンの年俸63万ユーロ(約9450万円)の合計76万ユーロ(約1億1400万円)を放棄し、両者合意で契約解除となっていた。
浦和は5月にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を制した。現在はリーグ4位でルヴァン杯、天皇杯も勝ち進んでおり、国内3冠が狙える。ACLもプレーオフからの参加が決定。チームの課題は得点力で、今夏は選手層を厚くすると同時に、前線の補強が急務となっている。その中でドリブルとシュート力で攻撃にアクセントを付ける中島に白羽の矢が立った。
◆中島翔哉(なかじま・しょうや)1994年(平6)8月23日、東京都八王子市生まれ。東京Vユース時の12年10月にJ2東京Vとプロ契約、直後の栃木戦でJリーグ史上最年少の18歳59日でのハットトリック達成。14年に東京へ完全移籍し、18年夏まで所属。途中、期限付き移籍でJ2富山でもプレー。16年リオ五輪出場。国際Aマッチ通算19試合5得点。利き足右。167センチ、62キロ。
中島翔哉(2019年11月19日撮影)© 日刊スポーツ新聞社
日刊スポーツ新聞社より転用
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