町長からセクハラ、女性職員ら2人訴え 岐阜・池田町長「激励の意味だった」性的意図を否定
岐阜県揖斐郡池田町の町職員と元町職員の30代の女性2人が4日、岐阜市内で記者会見を開き、岡崎和夫町長(75)から手や尻を触られるなどのセクハラ行為を受けたと訴えた。これを受け、岡崎町長も同日、町役場で記者会見を開き、握手したり肩をたたいたりしたことは認め、「現在はセクハラ行為に当たると判断している。不快な思いをさせ申し訳ない」と謝罪の言葉を述べた。町は今後、職員への聞き取りを進める。
現職の女性は2020年1月ごろに岡崎町長に尻を触られ、元職員は手や腕、肩のほか、背後から尻を触られたと説明した。この職員は今年3月に退職した。
女性2人は県内の労働組合「岐阜青年ユニオン」を通じて町に調査を求める要求書を提出し、第三者委員会設置や職員への聞き取りなどを求めた。
岡崎町長は記者会見で、元職員の女性に対しては「セクハラ前提の行為ではなく、『仕事を頑張ってほしい』という意味で握手をしたり肩を触ったりした」と激励の意味だったと釈明。尻を触ったことは否定した。現職の女性への行為は全面的に否定し、他の職員に対しては同様の行為は一切なかったとした。進退については、調査段階であるとして「まだ考えていない」と述べた。
町は内部で調査を進め、第三者委員会の設置は「必要があれば今後検討する」と述べるにとどめるなど、庁内での調査を優先する姿勢を示した。
岡崎氏は町職員を経て、03年に初当選。今年1月の町長選で県内の現職首長の最多選に並ぶ6選を果たした。
岐阜新聞社より転用
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