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大谷翔平、164キロピッチャー返しで元同僚に左手向け“謝罪” 地元テレビ局「すぐ無事確認」と称賛


初回に三塁打を放った大谷翔平(ロイター)© スポーツ報知/報知新聞社

◆米大リーグ エンゼルス5ー11ホワイトソックス(28日・アナハイム=エンゼル・スタジアム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が28日(日本時間29日)、今季5本目の三塁打を放ち、本塁打と三塁打でメジャートップに立った。2試合連続3安打で、1試合3安打以上をマークするのは今季10度目、6月だけでも6度目という猛打ぶり。打率は3割9厘まで上昇してリーグ4位、打点は2点差の同2位で3冠王も視界に入った。

 一塁を回ったところで、大谷は打球の行方に目をやった。相手が処理に手間取っていることを確認すると、一気に加速した。二塁を蹴り、三塁を陥れた。初回1死、ホ軍先発のジオリトが「高めに浮いてしまった」と悔やんだチェンジアップを、泳ぎながら右翼線へ飛ばした。メジャートップに並ぶ今季5本目の三塁打でチャンスメイクすると、続くトラウトの三塁打で生還。表の攻撃でア本塁打王争い2位のロベルトに23号2ランで先制を許した直後、チームでは19年ぶりの2者連続三塁打となる“トラウタニトリプル”で反撃した。

 SHO―TIMEは続く。8回の4打席目は、中前打。打球速度102マイル(約164キロ)のピッチャー返しに、投手ミドルトンはよけるしかない。走り出した大谷がすぐに左手を、2020年までエ軍の同僚だった右腕の立つマウンドに向けると、地元テレビ局は「すぐに相手の無事を確認、謝罪をしている」と報じた。

 9回には中前に抜けそうな当たりを二塁手に捕球されたが、大谷の足が勝って内野安打。2試合連続の3安打をマークした。猛打は今季10度目、6月だけでも6度目と絶好調。月間6度以上は、日本人では07年8月に9度記録したイチロー(マリナーズ)以来、16年ぶりだ。6月月間打率は3割9分4厘、通算打率も3割9厘まで上がった。月間MVPもほぼ手中に収めた形だ。

 米スポーツデータを扱うOptaSTATSによると、出場80試合で5三塁打以上、28本塁打以上は、4度の盗塁王&本塁打王を誇るウィリー・メイズが、1954年に記録して以来69年ぶり快挙。その年に首位打者となってニューヨーク・ジャイアンツをリーグ優勝に導いたレジェンドに肩を並べたことは、大谷にとって吉兆だ。

 チームは序盤の大量失点が響き、敗れた。大谷も日本人メジャー最多&球団記録にもなる月間14本目となる3試合連続本塁打とはならなかったが、28本塁打はトップを独走する。残る2試合、記録的な6月を締めくくるべく、大谷の勢いは止まらない。

スポーツ報知

スポーツ報知より転用


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