“セクハラ疑惑”町長を直撃取材 「嫌なら言ってもらえれば」波紋
女性職員へのセクハラ疑惑で「嫌と言ってもらえれば良かった」と釈明し、さらなる波紋を広げている岐阜県岐南町の小島町長(73)。町議会で辞職勧告決議案が可決されるなか、番組は23日、この町長を直撃しました。
■“セクハラ疑惑” 町長を直撃取材
岐阜・岐南町、小島英雄町長:「一気に地獄に落ちました。まあ、住民の顔見るのもつらく、下向いて歩いていますけども」
自身のセクハラ疑惑について話す岐南町の小島英雄町長。
岐阜・岐南町、小島英雄町長:「本当にねぎらいのためにやったことで『いいよ』と言ってくれたと思ったんですよ。「町長さんだからいいよ』と、それに甘えたのが失敗だった。『時代錯誤も甚だしい』と言われたが、僕は決していやらしく触ったわけではないんです」
午後、番組の単独インタビューに応じました。
岐阜・岐南町、小島英雄町長:「このままでは、ほんと僕は生きていけんもんで、この町で。このような仕打ちされるとは夢にも思わなかったです」
■女性職員に 「甲で1回だけ触った」
小島町長は先月、女性職員に対するセクハラ疑惑を報じられると、こう釈明。
岐阜・岐南町、小島英雄町長:「私は常にスキンシップを取ってました。嫌と言ってもらえれば、やりませんでした」
職員側に果たして、町長のスキンシップを「嫌」と言う機会はあったのでしょうか。報じられているのは女性職員に対して「下着のラインが見える」と指摘した、すれ違う際に下半身を触ったなどの疑惑です。
岐阜・岐南町、小島英雄町長:「(Q.触ったことは認める?)甲で1回だけ」「(Q.触ったことは事実?)『どいて』とは言いましたよ、『どいて』とは。『ちょっとどいて』とはやりましたが、それが尻かどうかは分かりません」「(Q.胸元をのぞいたことは?)それはないです。『見えるから深い服を着て来い』とは言いました」
一方、町長自身も認める身体的接触があります。
岐阜・岐南町、小島英雄町長:「よくできた子には頭をなでる。今でもなでる癖があるんです。よく頑張ったねと。そんなにいやらしく触ってはおりません」
いずれも性的な意図はなかったという立場です。
しかし22日、町議会は町長に対する辞職勧告決議案を可決。
議長:「起立多数であります」
■「嫌なら言ってもらえれば」 波紋
議会では、町長のこの発言も問題視されました。
岐阜・岐南町、小島英雄町長:「それが嫌なら嫌とはっきり言ってもらえればよかった。何もなかったもんで」
岐南町議会・渡邉憲司議員:「『嫌なら嫌とはっきり言ってもらえればよかった』というセクハラ行為を受けた相手に非があるかのような発言を」
岐南町議会・長谷川淳議員:「言えなかったから、今回のようなことになったんだと思います」
■「嫌なら言って」 発言真意は?
この件について、改めて町長に見解を求めました。
岐阜・岐南町、小島英雄町長:「セクハラ、パワハラ、いじめすべて解決してきました」
そう自負するのは、セクハラ疑惑で辞職勧告決議を突き付けられた岐阜県岐南町の小島町長です。
岐阜・岐南町、小島英雄町長:「若い職員と触れ合ったおかげで、そういうことができた」
そして、強調するのは…。
岐阜・岐南町、小島英雄町長:「皆さんが思っているような、いやらしく触ったわけではない」
しかし、問題視されたのはセクハラ疑惑そのものだけではありません。
岐南町議会・渡邉憲司議員:「『嫌なら嫌と、はっきり言ってもらえればよかった』というセクハラ行為を受けた相手に非があるかのような発言」
職員に町長のスキンシップを拒絶する機会はあったのでしょうか。
岐阜・岐南町、小島英雄町長:「その時に本当に嫌な顔、誰もしなかったので、なでるというより、ポンポンだったんですよ」
そして…。
岐阜・岐南町、小島英雄町長:「本当に嫌だったら『やめてくれ』って言ってほしかったけど、誰も言わなかったもんで、それもセクハラだと言われたんですが、もう何を言っていいかわからん。パニックですよ」
「嫌なら言ってほしかった」。その考えに変わりはないようです。
街の人:「『言ってほしかった』というのはやった方のただの常套(じょうとう)句だと思う。急に距離詰められたら、なかなか言葉にしづらい。絶対、無理ですよ」
そして、部下の反応を見誤るべきではないと指摘します。
街の人:「(部下は)笑ってごまかしちゃうみたいな。だから、喜んでいると勘違いしないでほしいと思う」
テレ朝newsより転用
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