同僚カードで買い物、横断歩道でひき逃げ、警察官宅侵入し盗み 容疑の巡査ら3人懲戒処分
滋賀県警は1日、同僚のクレジットカードを盗み、不正に使用したとして、詐欺などの疑いで警察署所属の男性巡査部長(30)を書類送検した。また、小学生をひき逃げしたとして、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで県警本部所属の男性巡査長(25)を書類送検した。巡査部長は1日付で懲戒免職、巡査長は減給10分の1(1カ月)とし、巡査長は依願退職した。
居住していた県内の公務員宿舎で他の住人のスノーボードなどを盗んだとして、4月に窃盗容疑で逮捕され、同罪で起訴された大津署交通2課の男性巡査の被告(24)についても、1日付で懲戒免職とした。 男性巡査部長の書類送検容疑は今年1月以降、勤務していた警察署の更衣室で同僚男性のかばんからクレジットカードを盗み、カード情報を取得して、不正に物品を購入した疑い。県警監察官室によると、巡査部長は盗んだカードでガソリンスタンドでの給油やインターネットでの商品購入に64万円分を使っていた。調べに対し「借金があって金に困っていた」と話しているという。
男性巡査長の書類送検容疑は今年4月1日、大津市月輪2丁目で乗用車を運転中、横断歩道を自転車で渡っていた小学6年の女児(11)と接触し、脚などに全治10日の軽傷を負わせたが、救護せずに逃げた疑い。非番の日で私用で自家用車を運転していた。調べに「相手が立ち去ったと思い、自身も立ち去った」と話しているという。
被告は、昨年6月~今年2月に大津署の更衣室で同僚の財布を盗んだり、別の警察官宅に侵入して衣類を盗んだりした疑いが新たに判明し、県警は1日までに窃盗と住居侵入の疑いで追送検した。
森脇輝彦警務部長は「3人もの職員が懲戒処分を受けることとなり、大変遺憾。県民の皆様に深くおわびする。職務倫理教育を徹底し、再発防止を図り、信頼回復に努める」とコメントした。
県警は、同時期に警察官による不祥事が連続発生したのを受けて、課題を共有するための警察署長会議を2日に臨時開催する。
京都新聞より転用
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