ミニパトでゴルフ場へ40回、拳銃置いて制服のまま練習 30代警部補を停職3カ月 50代巡査部長は虚偽の捜査書類作成、書類送検し停職6カ月 鹿児島県警
鹿児島県警は18日、虚偽の捜査書類を作成したなどとして県警本部警務課の50代男性巡査部長を虚偽有印公文書作成・同行使容疑と公用文書毀棄容疑で書類送検し、停職6カ月の懲戒処分とした。勤務中の拳銃管理が不適切だった鹿屋署の30代男性警部補を停職3カ月とした。
巡査部長は同日付で依願退職した。書類送検容疑は、姶良署交通課に勤務していた2018年10月ごろから22年5月ごろの間に発生した人身事故10件24通について、当事者立ち会いによる実況見分や取り調べをせずに供述を作成するなど捜査書類を偽造し、事故当事者から提出された診断書1通を自宅に持ち帰って隠匿した疑い。捜査に支障があるとして認否は明らかにしていない。
監察課によると、22年5月、同署交通課の上司が捜査資料を点検し発覚した。巡査部長が担当した事故201件について捜査・調査し、実況見分調書や供述調書の虚偽作成が40件73通確認された。
30代警部補は沖永良部署地域課の駐在所に勤務していた21年8月~23年4月上旬、勤務中に制服を着たままミニパトカーで島内のゴルフ場に約40回行き、練習中に実弾入りの拳銃を付近の地面やベンチに置くなど適切な管理を怠った。事実を認めており、自主的に巡査部長に降任した。23年4月、警察職員からの報告で発覚した。
上別府高宏主席監察官は「信頼を大きく損ねる行為。原因や業務管理を検証し再発防止策を徹底する」とコメントした。
南日本新聞 | 鹿児島より転用
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