ジャニーズ公式謝罪で批判の矛先は性加害問題に沈黙したメディアに…「今さら正義感ぶって」
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- 2023年5月16日
ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長(提供)ジャニーズ事務所© 日刊ゲンダイDIGITAL
<ジャニーズ事務所が公式謝罪><藤島ジュリー景子社長が公式サイトの動画で説明>
ジャニーズ事務所の元所属タレントが、前社長のジャニー喜多川氏(享年87)から性被害を受けていたと訴えていた問題で、同事務所が14日に公式サイトで藤島ジュリー景子社長の動画を公表したのを受け、新聞、テレビなどのメディア各社が一斉にこの様子を報じている。
英公共放送BBCが今年3月、この性被害問題についてドキュメンタリー番組を制作したのに続き、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさん(26)が4月に日本外国特派員協会で自らの被害を“告発”したことで世界中に拡散。事務所としては何らかの対応をせざるを得なくなったのだろう。
ネット上では、《ようやく、責任者が顔出して見解を発表か、遅いな》《社長は「知りませんでした」と言っているが、そんなわけないだろう。まだとぼけるの?》などと冷めた意見が少なくないが、その一方で、同時に散見されるのがメディアに対する批判的な投稿だ。
■連続児童性虐待という問題から目を背けてきたテレビ
《ジャニーズの対応も気になりますが、ここまで報道さえしてこなかったメディアも多く、これからのメディアの対応にも注目ですね》
《統一教会だけでなくジャニー氏の問題についても報じないことで被害者を増やしてきたテレビ局も加害に加担した側だと思います》
《マスコミも報道せず黙殺していたような状態が異常なことだと思います》
ジャニー喜多川氏による性加害の問題は芸能界では長い間、指摘されていたことだ。「週刊文春」は2000年前後にこの問題について連載記事を掲載し、ジャニーズ側が名誉毀損で文春を訴えたものの、2004年に最高裁で性加害はあったと認定された。
しかし、これまではNHKをはじめ、民放各局もほとんど沈黙を貫いてきたわけで、SNS上で、《今さら正義感ぶって報道しているけれど、アンタら何なん》《ジャニーズ事務所の顔色をうかがい、忖度し、連続児童性虐待という、おぞましい問題から目を背けてきたテレビ》といった声が出るのも当然だろう。
強いものには弱く、弱い者には強いーー芸能界に対してもメディアの姿勢は変わらない。
日刊ゲンダイDIGITALより転用
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