- HOME > 不祥事 > 江戸川区・中学教師(36)が63歳男性を殺害し逮捕! 特殊支援学級の担任で「怒っているとこを見たことがない」「優しい印象しかない」という元野球部のスポーツマンは窃盗目的で押し
江戸川区・中学教師(36)が63歳男性を殺害し逮捕! 特殊支援学級の担任で「怒っているとこを見たことがない」「優しい印象しかない」という元野球部のスポーツマンは窃盗目的で押し
勤務先の中学校の近くに住む60代の男性を殺害したとして警視庁捜査1課は5月10日、東京都江戸川区の中学校教諭の尾本幸祐容疑者(36・江東区大島)を殺人容疑で逮捕した。
「お仕事については『色々問題もあって大変ですよ』とおっしゃってました」
尾本幸祐容疑者の逮捕は、今年2月24日、江戸川区一之江の住宅に侵入、帰宅した派遣社員、山岸正文さん(63)の顔などを刃物で刺し、殺害した疑いによる。
山岸さんは重度の認知症を患う母親(87)と2人暮らしで、尾本容疑者はこの母親も刃物で切りつけたとみられる。事件はこの母親の叫び声に気づいた近所の人の通報で発覚し、警視庁が防犯カメラの分析などの捜査を続けていた。
被害者との面識はなく窃盗目的だったとみられ、同課で動機などを厳しく追及している。
尾本容疑者は特殊支援学級の主任を務めており、野球やマラソンが得意なスポーツマンで周囲からも好人物とみられていた。高校時代には野球部で東東京大会に出場していた。
勤務先の中学校の校長は逮捕の報道を受けて記者会見を開き「明朗快活で誰とでも穏やかに会話ができ、担任としても一人ひとりの生徒に配慮した指導をしていた。同僚の教員との人間関係も良好で、問題行動があるとは全く予想していませんでした」と話した。
スポーツマンだった尾本容疑者(かつて勤務していた中学校の広報誌 より)© 集英社オンライン 提供
自宅周辺でも親切で知られており、近隣に住む60代女性も驚きを隠さなかった。
「尾本さんには本当によくしていただいていたので、正直あの方が殺人事件を起こしたなんて信じられません。専業主婦の奥様と息子さんが2人、まだ3歳くらいの娘さんの5人家族で、3日前にお見かけしたときも『上の子が小学校にあがりまして』と笑顔でした。
それだけではなく、雪が降るたびに『子供達も危ないですし、ついでですから』とスコップで雪かきをしてくれました。大雨が降っても『大丈夫ですか?』と心配してくれるような方でしたから、凶悪犯とはどうしても結びつきません」
尾本容疑者の前任地は伊豆諸島の一つである式根島(東京都新島村)で、単身赴任だったようだ。
女性が続ける。
尾本容疑者の自宅。3歳くらいの幼い娘もいる(撮影/集英社オンライン)© 集英社オンライン 提供
「5年ほど前だったと思いますが『離島に単身赴任することになりました。しばらく家をあけると思いますが、よろしくお願いします』とご挨拶されて、戻ってこられたときにはお土産まで買ってきていただきました。もともと尾本さんのご両親も近くに住んでいてよく来られていたので、単身赴任中はご両親がサポートされていたんだと思います。
中学の教員というお仕事については『色々問題もあって大変ですよ』とおっしゃってましたが、子煩悩で優しい方という印象しかありません。移動手段はいつも自転車だし、近くで見かけるときもお子さんたちと公園で遊んでたり、ファミレスでご家族で食事していたり、ショッピングモールでお買い物してたりというごく普通の生活でした。お金遣いが荒いとも、お金に困っているようにも全く見えませんでしたね」
教え子たちは恩師の逮捕に衝撃
教え子たちにとっても、事件の報せは衝撃だったようだ。
「特殊学級には何人か担任がいて尾本先生はそのうちの1人です。自分らは普通学級なのであまり詳しくはありませんが、怒っているところを見たことがないし、いつも元気な感じの先生ですよ。しごきとかそういうのではなく特殊学級は毎朝マラソンをやっていて、それも尾本先生がやってた感じです。優しげな印象しかない先生でした」(卒業生)
「いや、ほんと元気な先生ってイメージしかないです。特殊学級の担任なので、普段は何を教えてるとか全然わからないのですが、誰かを怒ってるとこを見たことないですし、優しいとしかいいようがないです。最近も普通でしたよ。足はたしかに速かったですね」(在校生)
尾本容疑者が勤めていた中学(撮影/集英社オンライン)© 集英社オンライン 提供
一方、尊い命を奪われた山岸さんも、働きながら母親の介護をこなす温厚な紳士として知られていた。
近隣に住む女性はこう語った。
「テレビの報道で犯人を知って、本当に驚きました。しかも窃盗目的だし、もしかしたらウチも狙われてたかもと思うと本当に怖いです。山岸さんは至って温厚で物静かな方で、道ですれ違うと笑顔で挨拶もしてくれるし、『今週のゴミ当番は〇〇さんですよ』とか、『今日は天気がいいですね』なんて軽く世間話もしていたので、あの人が誰かに恨みを買うことなんて絶対にないと思います。お母さまの車椅子を押して買い物に行かれる姿も見かけましたし、男性一人で介護をしていてすごいなあといつも感心してたんですよ」
近くのアパートに住む50代の男性はこう証言した。
山岸さんの自宅(撮影/集英社オンライン)© 集英社オンライン 提供
「山岸さんは穏やかで温厚で、本当に静かに暮らしていて、誰かに恨まれるような人じゃないんです。お母様の認知症が進んでしまっているのと、腰がかなり曲がってしまっているから普段は車椅子を押してよく2人で歩いてたり、お母様の調子が良さそうな時は様子をうかがいながら歩いたりと、かなり丁寧に面倒を見てました。長く住んでますけど、遊び歩いてるようなところも今まで見たことがなくて、真面目な方ですよ」
勤務先の目と鼻の先という理由だけで、尾本容疑者の標的になったとすればやりきれない。あまりにも短絡的に見える犯行の背景には何があるのか。捜査の進展が待たれる。
集英社オンラインより転用
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