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三笘薫、ゴール起点も「評価できない」5失点大敗「自分たちから崩れた」


三笘薫(右、ロイター)© スポーツ報知/報知新聞社

◇プレミアリーグ第33節 ブライトン1-5エバートン(5月8日、英国・ブライトン・ファルマー・スタジアム)

 5月8日、英国ではプレミアリーグの公式戦が3試合行われ、日本代表MF三笘薫(25)が所属するブライトンはホームで降格圏の19位のエバートンと対戦。シーズン終盤に残留争いに巻き込まれたチームとの難しい一戦が予想された試合に三笘は先発。欧州戦参戦の大目標に向かってピッチに飛び出した。

 信じられない結果に終わった。試合前の勝利オッズはブライトンの1.3倍。対するエバートンは8倍。前節で上位のマンチェスターUと互角以上の内容で戦い、後半アディショナルタイムの最終分でPKを決めて劇的な1-0勝利を飾った。勢いに乗り来季の欧州戦参戦をかけて戦う7位のブライトンと、降格権19位に沈むエバートンとの現在地が明確に現れた倍率だった。

 しかし結果はエバートンの5-1勝利。今季アーセナルに4点を奪われたのが最大の失点だったが、それをエバートンが上回った。

 まさにプレミアの不思議とも言える結果。シーズン終盤にどっぷりと降格圏に沈んでいた名門エバートンが徹底して守り、攻撃はカウンター一本槍という極端な戦いを挑んで、見事に結果を出した。「(相手は)降格を争っていますし、すごく気合が入っていました。僕たちも気合は入っていましたけど、開始1分くらいで失点してしまった」

 試合後三笘が苦渋の表情で語った試合開始直後に奪われた先制点。エバートンFWキャルバート・ルーウェインが右サイドを突破し、クロスを放ってゴール前に走り込んだドゥクレが右足を合わせてゴール。この電光石火の得点のきっかけを作ったのが、三笘の縦パスをインターセプトしたプレーだった。

 日本代表MFは「自分たちから崩れたというところですし、そこに関わっていたんで。責任はあると思います」と話して、相手にわずか34秒で先制された痛みを反芻(はんすう)すると、この先制点で「相手にうまくリズムをつかまれたというところと、ミスが多かったというところです」と敗因を語った。

 ポゼッションはブライトンの78%。この数字を見ても、エバートンがボールを全く持たず、カウンターを徹底したのが分かる。そして前半で3ゴール。面白いようにゴールを奪った。

 ブライトンが意地を見せたのは、後半31分にエバートンMFマクニールがダメ押しのダメ押しとなる4点目を奪った3分後の同34分、グロスが右サイドから放ったクロスに三笘がスライディングしながら右足をダイレクトに合わせてシュート。このボールが左ポストに直撃し、ゴール前に倒れ込んだマック・アレスターに当たって1点を返した。

 角度のない位置で難しいシュートがゴールを生み出した。しかし4点の大差がついた後で、三笘はこのプレーに関しても「そこはもう全然評価できない」と素っ気なく一言。がむしゃらにゴールに向かう姿勢を見せたが、「そこを語るほどの試合ではない」と話して、厳しい言葉を自分にぶつけた。

 そして次戦はマンチェスターCを激しく追う2位アーセナルとのアウェイ戦。エバートン相手にまさかの5-1大敗を喫したが、25歳日本代表MFは「次勝てばいい話ですし、切り替えて、またコンディションを作りたいと思います」と強気に語って、報道陣の前を後にした。

スポーツ報知より転用


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